Appleが、Googleのようにカメラ付きの自動車を走らせて、ストリートビューのような写真を撮影していることは有名な話です。しかし、実際にストリートビューのような広範囲の地域でイメージ(風景)が公開されるにはかなりの時間が必要だと思われます。
AppleがiOS 11で正式にサポートする拡張現実(AR)のアプリを開発するフレームワーク「ARKit」の利用シーンとして考えられるのが、まずはゲームです。そして、IKEAが開発しているような家具を仮想的に置いたらどうなるかといったアプリも有望でしょう。例えば、インテリアだけでなく、この土地にどのような住宅が建てられるかといったイメージ作りにも利用されるでしょう。
当然考えられるのが「マップ」関連アプリでの拡張現実です。周りの景色にカメラを向けると、ビルの名称や飲食店などの店舗の名前や情報、人気度などの情報が表示されるようになるはずです。ほかにもARKitとマップを組み合わせれば、自分のいる場所からカメラを通して、江戸時代や戦国時代の風景を見せてくれるようになるかもしれません。
このようなマップやその付帯機能を組み合わせた機能が使えなければiPhone(iPad)が、Google系のAndroidスマートフォンと戦えなくなります。
そういう意味でAppleは、オリジナルの「マップ」を充実させることを急いでいると考えられます。しかし、マップの情報料、交通情報、乗り換え案内、ストリートビューなどどれをとってもAppleのマップはGoogleに劣っています。
開発者にとってより優れているGoogleマップを利用する方法もありますが、「ARKit」を使ったGoogleマップ利用には、GogoleがAppleに課金を行う可能性もあります。
AppleにとってもARKitの生命線をライバルのGoogleに握られるのは嫌なはずです。(もともとiOS 7でオリジナルマップを導入したのもGoogle依存を避けるためでした)
というわけで、今後のAppleの仮想現実アプリの開発環境の充実のためには、マップの発展が重要であることは間違いないでしょう。
Last Updated on 2017年8月14日 by Editor
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