[アップルの神が微笑むプチ仕事論](7)iPhoneは、良きガジェット

日本で初めて発売されたiPhone 3Gを購入したのは、10年以上前です。その時は、他のメーカーのスマートフォンも既に発売されていて、アップルが先行していたわけではありませんでした。
その頃の人気は、リアルキーボード付きのBlackberryでした。画面は小さかったですが、キーボードをプチプチ押すタイプが好評でした。しかし、iPhoneが人気になると次第にBlackberryは衰退していきます。

アップルは、お得意の再定義のマジックで、携帯電話、スマートフォンを再定義しなおしました。
斬新だったのは、それまで当たり前だったハードウェアキーボードとタッチペンを廃止してしまったことです。タッチペンの代わりに指での操作を採用しました。

従ってディスプレイの反応は、スタイラスの感圧式から、指による静電気式に変更されました。最初は、戸惑っていたユーザーもすぐになれて、ピンチ、スワイプなどの多彩な操作が当たり前になりました。
iPhoneに搭載のOS名は、現在はiOSですが、発売当時はiPhone OSで、iPhoneに特化したOSでした。
iPhone OSは、2010年にiPadが発売され、iOSへと名称変更されました。

初期iPhoneOS、iOSは、ジョブズのソフトウェア面での懐刀、スコット・フォーストール氏の指揮のもと開発されました。iPhone OSは、OS Xのコア部分、Darwinカーネル(XNU)の上に、Cocoaベースのアプリケーションフレームワークを使用しています。
OS XをベースにしているだけにiPhoneOSには安定感があって、シンプルな操作性に一気に引き込まれました。
それを実現したのは、デフォルトにインストールされているアプリについて、操作マニュアルがなくても直感的に利用できるシンプルデザインでした。

ただ、ご存じでしょうか?

初期のiPhone OSは、コピペをサポートしていなかったことです。
それでも、他のスマートフォンのOSよりは、秀逸な出来上がりでiPhoneの人気が高まり続けました。

やはり、使い勝手が良くなったのは、2011年にiCloudが導入されてからです。カレンダー、リマインダー、メモがデバイス間で同期できるようになってからです。
同期機能は、複数のデバイスを使っているユーザーにとってはとてもありがたい機能です。一つのデバイスに入力しただけで、ほかのデバイスにも自動的にも入力が反映されます。

私は、感じで長いスケジュールや会議の終了時間などは、iPhoneでちゃちゃっと入力して、後で余裕のあるときにMacで名称を正確なものに修正して、終了時間も正確な書き込みに直します。
さらに会議では、Macで記録をとりながら、会議が終了時には、簡単な議事録を完成させています。その情報を共有するために関係者に配信して、その後は、カレンダー内のメモに貼り付けておきます。

これで後から、iPhoneのカレンダーで、記録を確認することができます。
iPhoneが登場してから、しばらくの間は、MacかWindows PCが母艦として必要でした。アプリの管理は、MacのiTunesで行う必要がありました。
iOSをアップデートすることも、現在ではiPhoneで直接Wi-Fi経由でインストールすることができますが、以前は、Macに一旦アップデートガイルをダウンロードしてから32ピンケーブルに繋いだiPhoneにアップデートを適用していました。

現在の運用と比べるととても不便なようですが、iTunesでアプリを一括管理できて、それなりに便利でした。
現在、10代、20代の人たちは、iPhone一台在れば、それだけで何もかもこなしてしまってMacなど必要ないという人が多いかもしれませんが、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchを上手く利用すれば、ビジネスの効率が上がります。

特に社内のシステムの多くのフロント部分が、ウェブブラウザになった現在、機種に依存せずにどこでも利用できるようになったことから、以前はWindows PCの独壇場だった独自のビジネスアプリケーションもiPhone、iPadなどからも使えるようになりました。
有名ウェブサイトのほとんどは、スマートフォン対応となり、本当にiPhoneがあれば、買い物、映画視聴、コミュニケーション、情報発信ほか、何でもできるようになりました。

でも、ガジェットだったiPhoneが、だんだんと大きくなってきて、手のひらに収まらなくなり、ミニコンピュータになってきました。
今、iPhone3Gを手に取ってみると非常にコンパクトで斬新に感じます。
さらに私自身が傑作だと考えるのは、iPhone 4及びiPhone 4Sです。サイドは切り立ったエッジで、サイズはコンパクトで手のひらに収まります。

今でも時々触るのですが、iPhone 4・iPhone 4Sは、エッジが垂直でサイズは、日本人の小さな手のひらにも収まるサイズで、その魂魄のサイズは、ガジェットに相応しいとてもコンパクトなサイズでした。
今は少し大きくなりすぎている感があります。おそらく、iPhoneだけで全てを済ませようというユーザーが多いために、それにあわせてPhoneを大型化する方向が強まっています。

今のiPhoneは、ガジェットと言うには。少しサイズが大き過ぎる感はありますが、iOS 14でホーム画面ウィジェットが導入されたことで、再び、ガジェット感を強めています。
iOS 14のホーム画面ウィジェットは、Androidに比べて機能面で優っています。それはスマートスタックという機能で、複数の機能をスクロールで表示できるウィジェットです。

このウィジェットで、常時カレンダーの次の予定やリマインダーを表示させておくことができます。これはスマートスタックと呼ばれます。
また、iOS 14では、App Libraryというアプリを整理する便利な機能が搭載されています。この機能は、ホーム画面を何画面表示するかを設定できて、後はApp Libraryにすべてまとめられ、ホーム画面の最期に表示されます。

これらの大きな変更で、iPhoneが再び私のウィジェットとして返ってきたような気がします。

さあ、仕事を頑張りましょう!

Last Updated on 2020年8月13日 by Editor

※このサイトの記事には「噂」や「疑惑」など、不確定な情報が含まれています。ご了承ください。(管理人)