なぜ? iPad用のSIMを発売するとしていたドコモが断念。SiMロック時代は続くのか?

ドコモ、iPad対応を断念=ソフトバンクの独占販売で

 NTTドコモは10日、米アップルの多機能型携帯端末「iPad(アイパッド)」用として、ドコモの回線でも使えるようにする「ミニSIMカード」の提供を検討していたが、ソフトバンクモバイルが独占的に販売することが確認できたため、カードの提供を断念すると発表した。(2010/05/10-16:05時事ドットコム

4月末の決算発表でiPad用のSIMカードを発売したいとしていたドコモの山田社長の面目丸つぶれです、

AppleがSIMロックフリーで発売するとの希望的観測から、ドコモからもSIMカードを発売出来ると思っていたのでしょうか。iPadの発売が迫っている時期に日本を代表するような大企業の対応としては、余りにも稚拙です。

4月28日の決算発表での山田社長の発言は「発売する」の断定ではなく「発売したい」との希望表現で、トーンダウンした印象でしたから、すでにその時点で、発売できないことは分かっていた可能性大です。

それにも関わらず、あのような発言をした山田社長の真意がどこにあったのかわかりませんが、iPhoneの発売交渉も失敗し、iPadでも失策を繰り返したドコモの経営陣の体質に疑問を感じざるを得ません。

その上で疑問なのは、日本は他国と違ってなぜ、iPadにロックをかけて販売するかという疑問です。

考えられるのは、iPhoneの販売実績と孫氏のアグレッシブな対応です。ドコモの官僚的な体質に比較してSoftBankはジョブズ氏のようなカリスマ社長が率いる野武士集団です。決断が早くAppleとの関係を特に気遣ってきました。3G回線が齢にしてもそのような企業に販売を任せた方が販売が順調に進むと考えたのでしょう。

もうひとつは、ヨドバシドッドコムがApple製品の販売を中止するなど、Appleは価格維持に懸命です。日本ではアップルストアのネットワーク網がないので、SoftBankでWiFiモデルも含めて販売すれば、広い販売網を活用できると同時に価格を維持できると考えたのではないでしょうか。

エンドユーザーにとって重要なのは、販売チャンネルが多くてユーザーが販売店を選択出来ることですが、流れはどうもその逆に向かっているようです。今回のことで分かったのは、AppleとSoftBankの超蜜月=iPadの価格はAppleよりもSoftBankが先に発表という強固なコンビネーションです。

ユーザーにとってはあまり好ましくはありませんが、ここしばらくはこの強固な関係が続きそうですね。

Last Updated on 2010年5月10日 by M林檎