ロシアの部分的動員令は、実質的な国家総動員令で、士気の低い兵士は「督戦隊」が背後から射殺する恐ろしい現実。

ロシアの政治は、嘘と欺瞞に満ちあふれている。9月末にプーチン大統領によるロシア国内での部分的動員令は、最初、国防省が30万人の予備役の動員で、大学生や、65歳以上は徴兵の対象外としていたが、それは嘘だったようだ。

報道では、大学生であろうと65歳上であろうと、手当たり次第、召集令状を発行して徴兵しているようだ。30万人どころか、100万人をも集める勢いで徴兵を行っている。

ロシアらしい、欺瞞に満ちたやり方で、部分的な動員と言っても動員数は、国家が決めるため、実質的な国家総動員令だ。「部分的」と言っているのは、プーチン大統領が、国民に反発を避けるために言っているに過ぎない。

更にロシアは、9月30日にウクライナ4州のロシア編入を決定したが、その前からウクライナ人をロシア兵として徴集し、ウクライナ人同士で戦わせているというから恐ろしい。

ロシアには督戦隊(とくせんたい)の伝統がある。特に第2次世界大戦の独ソ戦で、ロシアは、膨大な犠牲者を出した。スターリングラードを守るために、兵隊の技量を無視して、次々に人海戦術で突撃をかけていくのがロシア軍の伝統だ。(これを朝鮮戦争で採用した中国の義勇軍は、あまりの犠牲者の多さにロシアの戦法を採用しないことにしたという)

当然ながら、初年兵などの経験の無い兵隊は、ひるんで退却すると督戦隊が、背後に待ち構えていて、退却する自軍の兵士を射殺する。

ロシアの専売特許ではないが、ロシアの督戦隊の自軍に対する殺戮は、特に飛び抜けていた。
今回のウクライナ戦でも、士気の低い徴集兵やウクライナ人の徴集兵を戦わせるために督戦隊が活躍するだろう。

ロシアとは、人命を軽視する恐ろしい国家だ。

レイニーS

Last Updated on 2022年10月1日 by Editor

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