【モバイル林檎のライフハック】人間の正体は妄想だった!?

近代になってはロシアのプーチン、スターリン、ドイツのヒトラー、中国の毛沢東、カンボジアのポル・ポトなど多くの指導者が、人間の幸福を追求する要理も、自分の少年時代から、大人、そして立派な成人へと成長するうちに、出会った人物からの思想や書物による歴史知識などに基づいて、それぞれが独自の世界観を身に着けていく。

お隣の中国でも、中国共産党が支配する以前、蒋介石の中国国民党が中国を支配する頃から、過去の巨大な中国を復活させる中華思想が根深く浸透していた。現在の習近平も
その流れを受け、さらに海洋国家として、南太平洋の島嶼部国家へ接近し、札束で中国の影響下に組み込もうとしている。

ロシアのプーチン大統領のウクライナ侵攻も、彼の妄想に過ぎないが、ロシアのトップの妄想となれば、実際に多くの人々の運命を左右する。彼が尊敬するのは、17世紀のロシア皇帝、ピョートル大帝で、彼は創設した海軍によってバルト海を支配し、バルト海沿岸地方を支配した。この領土拡張政策は成功し、ピョートル大帝こそが、現在に続くロシアの歴史を作ったと言われている。

そのピョートル大帝をこよなく愛しているのが、現ロシアのプーチン大統領。プーチン大統領は、昨年のコロナ禍の際にロシアの歴史を学んでいたと言うから、その影響を受けて、ロシア帝国の復興を願い、まずは旧ソビエト連邦諸国を支配下に置こうとしているようだ。
それ手法が、軍事力を使った戦争というのが、問題となっている。

もともとロシア軍は、戦死者や戦傷者を厭わない人海戦術の肉弾戦がお得意だ。ドイツのヒトラーによる侵略戦争もそれで防いできたし、ナポレオンのロシア遠征の時もそうだった。この手法では、兵士は完全な消耗品だ。(日本も偉そうなことは言えない。日露戦争の旅順攻略や第2次世界対戦のビルマ侵攻などがそうだった)

実は、第2次世界大戦後の朝鮮船戦争は、自由主義陣営の南朝鮮と米軍の連合軍と北朝鮮と中国の連合軍との戦いだった。
中国は、当初、ロシアの指導を受けて、人海戦術の突撃作戦を繰り広げていたが、その犠牲者の多さにロシア方式の突撃作戦を断念したというエピソードがある。
現在のウクライナ戦争においてもロシアは、自軍の負傷兵を助けず、置き去りにしているという状況だ。
これは、アメリカ軍やウクライナ軍などの兵士の士気を重視する軍隊では考えられないことだ。

さて、以上は、国の指導者の妄想的な思考が、自国民や近隣諸国をいかに傷つけるかと言うことっだが、妄想は、独裁者の専売特許ではい。

私たちも、ほとんどの時間、妄想に身を委ねている。若いときは、好きな女性の妄想に浸り、仕事に脂がのってくると、もっと多くの妄想が襲ってくる。社内の評価への不安、昇進しない不安、営業成績についての不安、それらの妄想が連鎖的に湧き上がってきて、一日のほとんどを妄想で浪費しているようだ。

人間の思考は、マルチタスクではないので妄想中の多くは、生産的ではない時間を過ごしている。学生の頃、道路で交通整理をするガードマンの仕事をしているが、車の通りの少ない道だと、妄想するしか時間を潰す方法がないようにさえ思えてくる。暑い夏だと、灼熱の太陽による高温に加えて、アスファルトの道路の照り返しも激しく、厳しい環境だ。そんな時は、早く仕事を負えて、ビールを飲む自分の姿が浮かんでくる。

妄想は過去の人間にとって未来を予想して、危険を避けるという意味で「予測」とは違う。「予測」から、次々と妄想が起こると言ってよい。社会人となり、組織の中で働き出すと、特に相手が何を考えているかということが気になり、その人の態度や仕草から自分への「重い」を妄想指定し舞う。しかし、それが、必ずしも真実ではないのにもかかわらず、一度妄想すると、自分の中では、あたかも真実のようになってしまう。

よく似ているのが井戸端会議での噂話だ。その噂話が、ひとずてに伝わるにつれて、噂の内容が変化して、とんでもない話になってしまうことがある。単なる噂話が、最後には、まるで真実のように語られて位しまうと、噂されている人にとって、自分の知らないところで、自分の評価が落とされている可能性ある。

「予測」は、過去の事実や経験、論理に基づいた感情抜きの話しだが、「妄想」は、予測とは違い、感情は記憶とか経験に感情が付加されたものだけにたちが悪い。

Last Updated on 2022年6月18日 by Editor

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