今回の参議院銀選挙で注目を集めたのは、れいわ新撰組の山本太郎とN国党(NHKから国民を守る党)の立花孝志の2人だ。
2人が所属する政党は、共に全体の得票数の2パーセントを獲得し、晴れて政党交付金が交付される政党として認められた
中でも注目株は、れいわ新撰組の山本太郎だ。彼は比例区全後者の中でトップの得票であったにもかかわらず、障害者2人を特定枠としたために落選となった。
もちろん、これは政権を取りに行くと公言する山本太郎の作戦で、政党代表として、次の衆議院での党勢拡大を目指して活動していく。
今回、紹介する「山本太郎 闘いの原点: ひとり舞台」は、自身が自分の生い立ちや考え方を纏めたものだ。
脱原発・脱被ばく・脱貧困のために闘う山本太郎の原点。自立した人間になるよう厳しく育てられた子ども時代。「ダンス甲子園」に出場して話題を呼んだ高校時代。俳優時代は井筒和幸監督や深作欣二監督作品に鍛えられた。311後、脱原発のために声を上げ始めた。文庫版ではその後国会議員になるまでを新たに収録。闘い続ける山本太郎の軌跡を追うノンフィクション。
山本太郎の志=政権奪取が実現するのは、困難かもしれない。ただ、彼の弱者に焦点をあてる政策は、弱肉強食の新自由主義が闊歩する時代に合って、貴重な考え方を定時しているのかもしれない。
ただ、沖縄の辺野古基地反対や原発廃止に伴うエネルギー問題など、国際情勢の影響を受け、日本だけでは解決できない問題もある。
彼の強烈な個性と弁舌の上手さで、今後も支持を拡大していくだろうが、党勢が拡大するほど、妥協しながら現実の政治をどう動かすのかのかが重要になってくる。
自らの分かりやすい主張と、わかりにくい妥協とをどのように帳尻を合わせていくのかが問われるはずだ。
そこが山本太郎の器の大きさが問われるシーンとなるだろう。
Last Updated on 2019年7月23日 by Editor
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