「キーワードはクラウド?」 iPhoneとPCの隙間を埋めるiPad。これからiPhoneはどこに行くのでしょうか?

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iPadが売れるか、売れないかの議論の際に持ち出されるのが、iPadはとても中途半端なポジションにあるデバイスではないかということです。
スマートフォンとして何でもできるiPhoneがあり、iPadの先にはネットPCやモバイルノートがあり、隙間は狭くニーズは余りないのではないかという議論です。

しかし、実際にiPadは4月3日にアメリカ国内で先行発売され、4月8日の発表では45万台が売れるという実績をたたき出しました。初期ユーザが飛びついたからと言って、一般ユーザに広がるかどうかは分かりませんが、かなり有望と言えるのではないでしょうか。

初期ユーザーの中にはかなりのiPhoneユーザがいるのではないかと予想されます。iPhoneでマルチタッチのデバイスの良さを知り、Appleのスマートさに惚れ込んだ人達です。その人達がどう思っているかということが、今後、普及するかどうかの参考になります。

間違いなくその人達は自宅にiPhoneと同期させるためにPCを持っているからです。iPhoneと何でもできるPCを持ちながら、なおかつiPadが欲しいのはなぜ?
さっき述べたように、マルチタッチデバイスの使いやすさがありますが、それらのユーザが求めているのはもっと違うものでしょう。

それではiPhoneとPCの両方に欠けているのは何でしょうか?
一つ目は電子ブック・リーダーとしての機能です。iPhoneにもPCにもありますが、iPhoneの画面は小さすぎ、PCは寝転がってという訳には行きません。
それだけではキンドルの方が軽さや見やすさでは優っていますから、まだ他にあるはずです。

それはプラスアルファとして、様々な機能が備わっているということです。要するに電子ブック・リーダーでありながら、御手軽にネットに接続できて、なおかつリアルなゲームまでできます。iPhoneに比べたら少しアプリの値段は上がるかもしれませんが、そこそこの低価格でゲームまで楽しめるということです。

何でもできるデバイスで、そこそこの低価格で、デザインが洒落ていてカッコいい。それをやっているのが、あのカリスマで、何かやってくれるジョブズさんとくれば、多くの人が飛びつくのは当然でしょう。
しかし、それはアメリカだけの話かもしれません。日本で一般ユーザが飛びつくかといえば、まだ未知数です。
日本ではウリのブックストアがいつオープンされるのか、はっきりしませんし、電子ブック・リーダーが普及せず、電子ブックに対する認識が低いのが現実です。

そんな背景から日本でiPadが普及するのは、次世代のiPadになるかもしれません。だいぶ話がiPadに偏ってしまいましたが、それではiPadが普及した後のiPhoneの行方はどうなるのでしょうか?
単純に考えれば、通話と写真撮影以外のことはほとんどできます。

従ってiPadを持っていれば、iPhoneを持たなくても、一般の携帯に乗り換えても不便はありません。それどころか通話は一般の携帯の方がしやすいですし、メールも片手で打てますから、通勤電車の中でもラクラクです。
放っておけば、一部のユーザが別の携帯へ乗り換えるのはAppleも予想しているはずです。

ですから、当然。そうさせないような手立てをこれから打ってくるはずです。
考えられるのはiPhoneとiPadとの連携です。
すでに打ち出されているように、iPhoneのアプリはそのままiPadで使えます。(iPad用は別料金です)それも囲い込みの一つですが、キーとなるのは、やっぱりクラウドでしょう。

iPhoneとiPadでのデータ連携がスムーズになるようにMobile MeやiWork.comなどのクラウドを充実させ、iPhoneとiPadとPCの間でスムーズなデータ連携が行えるようになるはずです。
私の予想(妄想?)では、この夏の次世代iPhone発売に合わせて、iTunesやMobile Meが大幅にアップデートされるはずです。

ひょうっとすれば、Evernoteのようなデータ連携機能が強化され、iTunes、Mobile Me、iWork.comが進化するかもしせんし、それらがスムーズににつながれば、最強の組み合わせになるかもしれません。
そいなればiPhoneとiPadの両方買う人が増えるはずです。

すでにAppleでは着々と作戦が練られ、アプリの開発が勧められているでしょう。

Last Updated on 2010年4月14日 by Editor

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