すでにベテランの領域に達していたアイブは、工業デザインは、非常に多くの制約があるために、自分だけの発送では実現できないことについて、身をもって知ったのです。
だから、あれだけ大きな企業でありながら、少人数のチームでデザインを行うことに意味を見いだしていたのだと思います。
起業組織は、もともと、規律正しい軍隊を参考にして作られたと言われています。それが上からの命令を最も効率的に素早く実行できる組織だからです。
しかし、創造性や企画力を必要とする組織では、上意下達の組織では、アイデアを出すのは幹部だけになり、すぐに発想が枯渇してしまいます。
さて、私たちは、部下や後輩の小さな声に耳を傾けているでしょうか。振り返ってみると、案外、耳を傾けているようで以前からのやり方を続けることが当然のような雰囲気になっていることが多いと思います。
そのような雰囲気では、自由な発想は出てきません。いくら、上司が新しいアイデアを出せと言っても部下は沈黙したままです。問題は、部下がそのような心理状態に陥っていても、幹部や管理職の社員がそれに気がついていないことです。
このような場合、頭の硬い管理職は、部下社員に寄り添って支援するという考え方よりも、社員は弱肉強食の世界を自らが乗り越えていくものだと思っています。
従って、「コーチング」について学ぶ意思もありません。
そのような職場で社員が創造性を持って働くことは困難ですし、上司に意見を言うのも勇気がいることになってしまいます。そのような文化が形成されてしまうと、クリエイティブな人材は、オーバースペックとなってしまします。
もしも、逆に自分がこの会社では、オーバースペックになっていると思えば、早速転職するべきです。そのまま居続けても不幸になるばかりです。
きっと、アイブも長い年月をかけて、本当の意味でのチームワークの大切さに気がついたに違いありません。
リーダーになった当初は自分の力だけで何とかしよう思いが強かったのではないかと想像します。チームの仲間と対立したり、共同でものごとを成し遂げる中で、チームワーク、チーム力の大切さを学んでいったのだと思います。
Last Updated on 2020年7月23日 by Editor
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