生きて死ぬ私

すべては、脳内のニューロンの発火現象に過ぎないのか?
そして私たちの心は、すべて脳の物理的、生理的な現象に還元されるのだろうか?
多くの人が悩んできた問題だ。

脳科学が進む前は、うつ病と言えば、実存的な悩みが深すぎてなるものだと思われていた。しかし、現在は脳内物質の伝達状況の問題で、薬でコントロールされる病気となってきた。

インドのアドバイダヴェーダンタの教えには、この世はすべて映画のようなもので、私自身に打ちに起こり、その幻の世界を役者のように楽しめばいいという。

だから、自分の外側にあると思っている世界が、実は内側にあり、内側(自分が存在する意識)と思っているところが外側にあるという。そういう意味で、脳科学と似ている。

すべての苦しみは、自分が創り出している。従ってそれを超えたところに真実があるという。

「生きて死ぬ私 (ちくま文庫) 」の作者である茂木健一郎は、若かりし頃、自分の見える世界と自分の存在に悩む。それを分かりやすく書き綴っている。

本当に自分は存在するのか??

おそらく、存在するし、存在しない、というのが正解だろう。