ドコモの失敗は2年前にAppleに見放されてからか?

最近の通信障害連発によるドコモ離れも、元を辿れば経営陣の見込み違いから起こっています。
そのドコモの失敗を具体的に教えてくれるのが経済ジャーナリスト・町田徹氏のポッドキャストです。

→オンザウェイジャーナル Vol.419

ドコモが失敗している理由をAndroidスマホとiPhoneとの違いを交えて詳しく解説してくれています。

ことの起こりは2年前の春です。ドコモがiPadの販売ができると勝手に思いこんで準備を進めていたのですが、蓋を開けてみるとソフトバンクとAppleが組んでいて、ドコモは販売できずに社長は恥をかきました。(当時も今も何の根拠があって販売できると思い込んでいたのかは不明です。用意していたSIMは日本通信に譲ったと言われています)

そこで経営陣が感情的になって、反Apple・反iPhone戦略を進めていきますが、これが上手くいかずにドコモを苦しめることになります。

その大きな理由がドコモがiモードなどの過去の資産にこだわり続けたことです。過去の資産でユーザーを囲い込みたいがためにドコモ独自の仕様でメーカーなどに開発を求めてきましたが、ドコモユーザーにだけしか通用しないスマホを独自開発してくれるメーカーなく、そこでAndroidスマホにのめり込みます。

管理が行き届いているAppleのiPhoneとは違いAndroidのアプリは(バックグランドで勝手に通信を続けるアプリなどがあって、予想外のトラフィックが発生してドコモを苦しめているのです。

ドコモ経営陣がもう少し冷静になり、ことの成り行きを見極めていたら、iモードからの脱却を図っていたかもしれません。
過去の資産にこだわる任天堂やソニーが新興勢力に喰われてしまったのと同様のことが、いまやドコモにも起ころうとしちています。

ドコモに必要なのはiモードからの脱却する決断です。今後、日本独自の仕様が廃れていくのは必然です。一時的な個客の流出はあったとしてもiモードからの脱却をはかり、早いうちにiPhoneの販売を手がけることです。ドコモがiPhoneを販売していくれたら、飛びつくという人は多いはずです。

今後もAppleを逆恨みし、iモードなど過去の成功体験にこだわり続けるとするならば、老害経営以外の何者でもありません。日本企業の多くを暗くしているのはイノベーションを忘れ保身ばかり考える「守りの経営」ではないでしょうか。

Last Updated on 2015年5月18日 by Editor

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