ISH iSupplyがアメリカ国内の書籍の売上高の予測をレポートしています。それによると、アメリカ国内では2010年の書籍売上高(電子も含む)25億ドルが2014年には22.7億ドルと年率約3パーセント減少し続けると予測しています。
内訳では紙の書籍が年率5パーセントの減少するのに比較して、電子書籍は年率40パーセントと大幅な増加が予想されています。アメリカではiPadやKindleによって紙の書籍が駆逐されていますが、日本では電子書籍が本格的に販売されていないがために、普及期に入っていません。
日本は紙の書籍においてAmazonに美味しいところを持って行かれているように、電子書籍においてもこのまま行くとAmazon、Apple、Googleなどのアメリカ勢に儲けを持っていかれることは、ほぼ間違いありません。(日本の電子書籍サイトは販売点数が少なすぎますから、買いたい本が見つからず利用が伸びません)
リスクを犯さないところに利益がないように、新しいことに取り組まなければ日本に未来はないような気がします。それにはしっかりとした経営力が必要ですが、震災後の東電、顧客情報漏洩のSONYなど、日本を代表するような有名企業のリスクマネジメントのまずさが目立ちます。
さらにタブレット・デバイス、電子書籍に出遅れた日本を見ていると「技術大国日本」という言葉が虚しく感じられます。「技術の日産」として自画自賛でユーザーのニーズを省みずに衰退した過去の日産の状況がフラッシュバックしてきます。
しかし、日産は経営者が変わった途端に復活への道を歩み始めました。これは何なんでしょうか? 経営力不在、リーダー不在、保守的になりすぎた企業体質、それとも国民性? 今の日本は国全体が芯がないほどに溶けてしまったのではないかと思わせるくらいに不思議な事だらけです。
電子書籍から話がずれてしましましたが、アメリカの状況と比べて非常に電子書籍の普及が遅い状況に、衰退する日本を感じ危機感を覚えてしまいます。新しい技術やコンテンツが普及し始める際には、大きなビジネスチャンスがあるはずです。(ただし、書店などへのセーフティ・ネットは重要です)
仮に日本が草食系男子に毒されダメになっているならば、それをはねのける肉食系女子に頑張って欲しいものです。
Last Updated on 2016年10月30日 by Editor
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