人間には腹を決めなければならない時はあり、それは時と場所を選ばなければならない。
時とは、タイミングで、場所とは自分のポジションと誰を巻き込むかということだ。
オーナー経営者ではないビジネスパーソンにとって、一番の決断は、いつ転職、どこへ転職するかということが、一番大きな決断になってくるのではないか。
もちろん、人生の旅路には、結婚や離婚といった大きな決断があるが、ビジネス上では、転職が最も大きな決断力が必要なのではないか。
転職といっても、現在の仕事がいやでいやでたまらない転職とは違い、自分をステップアップする転職だ。
このような転職は、今の職場にいたら、安楽に過ごせるが、このままだと先が見えている。自分たちの上司の生きざまを見れば、自分の将来像がある程度見えるものだからだ。
私の最初の転職がそうだった。
安定した仕事から、今後、どうなるのかわからないスタートアップのような企業に転職した。事業も準備段階で、行ってみなければ、その後の業績がどうなるかどうかわからない。
しかし、企業段階というのは、不安定で、そのまま企業自体がぽしゃるかもしれないが、成功してもしなくても学ぶことが多い。
そのころを振り返ってみると、自分の将来に対して、漠然と不安を持っていた。安定して、今後も安定した給料を得られるが、人事異動はローテーションで、このままいてもジェネラリストの中のジェネラリストにしかなれない。
特別な技術とか資格はなかったが、これなら誰にも負けないという力をつけたかった。
現在、振り帰ってみると、その頃の自分はプライドが高く、嫉妬心が強い鼻持ちならない人間だったと思う。それでも上司がかわいがってくれたから、何とかなった。
そこで名占めに働いていれば、かなり出世はできただろうが、慢心が自分のキャリアを打ち砕くことになった。
人に負けたくないと思っていた人間が、競争相手に打ち勝ち、出世コースに乗って敵がいないとなると、心にゆるみが生じる。まだにその典型だった。
あることで、自らその職場から去り、新たな職場で苦労した。特に黒したのは上司からのパワハラだったが、ここでは素晴らしい上司や同僚に恵まれた。
つくずく、自分はついていると思った。捨てる神あれば、拾う神あり。
人生には、決断がつきものだが、その決断が成功するもしないも、自分の周囲の人たちがどれだけサポートしてくれるかにかかっている。
これを体得するには、20代では難しいから、若い時はがむしゃらにチャレンジして、いい人脈を広げることだ。
きっと、その人脈があなたの決断を後押ししてくれるはずだ。
M林檎
Last Updated on 2022年8月17日 by Editor
関連記事をどうぞ!
※このサイトの記事には「噂」や「疑惑」など、不確定な情報が含まれています。ご了承ください。(管理人)