バラク・オバマが説いた「核なき世界」とは幻想だったのか?

元米国大統領のバラク・オバマ氏は、2期8年間大統領職を務めたが、在任中、核なき世界を目指したという功績でノーベル平和賞を受賞した。この時、私は非常に違和感を感じ、今でも感じ続けている。

オバマ大統領が大統領職にいたのは、2009年1月20日 – 2017年1月20日までで、かつて強大だったロシア(元ソビエト連邦)は、経済的に弱体化し、天然資源に頼るほかない先進国とは言い難い状況に陥っていた。

その代わりに、世界第2位の経済大国となった中国の台頭著しく、長距離及び中距離核兵器。の生産配備を続けている。また、ロシアも、超音速で飛行するため。現在の技術では実質的に迎撃が不可能な多弾頭のミサイルを開発し、核兵器の整備を続けている。

核不拡散のためのNPT(核不拡散条約)は、米国、英国、フランス、ロシア、中国の核保有国は、核を保有し続けたまま、その他の国の核兵器の保有を禁止するという変則的な条約のため、実質的に機能していない。そのため、イスラエル、インド、パキスタン、北朝鮮などの国々は、核による戦争抑止、自国防衛のために、核兵器の開発に余念がない。

このような状況にあって、オバマ氏の「核なき世界」を目指すというメッセージは、広く受け入れられた。しかし、オバマ氏が大統領在任中に減少させることのできた核兵器は、老朽化した米ロの戦略核ミサイルくらいのもので、実質的に減少させることはできなかったが、世界一の権力者である米大統領による「核なき世界」のメッセージは、一時的に世界中の人たちに一時的にせよ希望の光を与えたことは事実だ。

このことを一番冷静に考えていたのは、各国の軍人たちだろう。彼らは、本当に核抑止力の働かない核なき世界など来るわけがないと思っていたはずだ。もしも、それが未来に起こりうるとしたら、もはや核兵器を必要としない核兵器以上のお恐ろしいゲームチェンジャーとなる攻撃兵器を取得した時だ。

「核なき世界」とは、最終兵器の登場によって破られるかもしれないが、それまでは「核なき世界」など絵に描いた餅だろう。

究極的には、自分が生きるためならば、人を殺して食べてしまうこともいとわない動物的な人間が多過ぎるからだ。

M林檎

Last Updated on 2022年8月6日 by M林檎

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