【世の中の疑問】カルトと権力


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安倍元首相の死によって、大きなものがあぶりだされてきた。
それは政治家とカルト宗教の関係だ。

統一教会と政治家の関係は、安倍元首相の祖父、岸信介まで遡る。戦時内閣の商工大臣として政権の中枢にいた岸信介は、A級戦犯としてGHQに捕らえられ巣鴨プリズンに収監された。

A級戦犯だけに絞首刑になってもおかしくなかったが、巣鴨でGHQとの何らかの取引があったようで、戦後にA級戦犯としては意外なことに自由方面となった。その釈放の理由はGHQが、日本の戦後復興に岸信介を活用しようと考えたからだ。ゆえに岸信介は、多額の資金をCIAから与えられ、CIAとの抜き差しならぬ関係になってしまった。

その後、裏社会のドンと呼ばれた笹川良一(競艇で財を成し、後の日本船舶財団を設立)の紹介で、世界基督教統一神霊協会(1954f年設立)の文鮮明に出会う。
文鮮明は、北朝鮮や中国に対する危機感を持ち、国際勝共連合を設立し反共産主義をかかっげる。これに同様の考えを持つ岸信夫を賛同し、二人の結びつきは強固になる。裏に共産主義に対抗するCIAがいたと言われている

統一教会は、1980年代から1990年代初頭の頃、信者に先祖の霊が救われるためと称して、壺などを高値で売り付け多額の資金を得る。これは日本国内で霊感商法としてマスコミでも大きく取り上げられた。このことで統一教会はカルト宗教として国民の広く知るところとなった。

しかし、この間も、岸信介→安倍慎太郎(岸の娘婿)→安倍晋三と統一教会とのつながりは続いていた。
統一教会は、マスコミには取り上げられなくなっていたが、静かに霊感商法を続け、日本で集めた大量の資金を韓国へ送り、世界中の統一教会の活動資金として役立てていた。

安倍元首相は、官房副長官時代から力を持ち始め、小泉内閣で官房長官、最後は首相まで上り詰めた。そこで利用したのが統一教会の人材だ。自分の勢力を広げつために滅私奉公する統一教会の信者を自分が推している国会議員や候補者の秘書にしたり、統一教会の信者を回避の自己負担が必要な自民党員として党に入党させ、党員の増加など目に見える形で力を見せつけてきた。

特に安倍派(清和会)の議員は、安倍元首相の影響を受けて統一教会を選挙や政治活動に利用していった。
統一教会は、国会議員の威光を借りて、信者獲得に利用した。
また、統一教会がいびつなのは、日本の支部を資金獲得のための組織として一受けていたことだ。そのため、日本の教会幹部にはノルマが果たされ、設立以来、日本から韓国の統一教会本部に流れったお金は、1,200億円以上といわれている。

まさしく日本国民は、信仰を利用されて金ずると化していたのだ。それを容認し続けた岸信夫から始まる一部の自民党議員の自己利益を優先する体質だった。

すなわち、それは国会議員になるためなら、一般国民がどのような被害を受けても自分は知らない。だまされる方が悪いのだという自己責任論だ。

M林檎

Last Updated on 2022年7月27日 by Editor

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