【ビジネス&ライフスタイル】「底辺の仕事」としてランキングする意味はあるのか?

学生向けの就職活動情報サイト「就活の教科書」が5月に自社サイトで、「底辺の仕事」としたランキング掲載し、バッシングを受けています。

この掲載記事は、現在削除されていますが、掲載当時は「世間一般的での底辺職ランキング一覧」「底辺職と呼ばれている仕事の特徴」「底辺職で仕事をするデメリットは年収が低いこと」「底辺職を回避するための方法4つ」「未経験でも採用されやすい職種/業種一覧」なが掲載されていました。

そこで、記事では、以下の通りになっています。

①土木・建設作業員
②警備スタッフ
③工場作業員
④倉庫作業員
⑤コンビニ店員
⑥清掃スタッフ
⑦トラック運転手
⑧ゴミ収集スタッフ
⑨飲食店スタッフ
⑩介護士
⑪保育士
⑫コールセンタースタッフ」

以上の12の職業をピップアップして、学生に説明しています。

ほとんどの仕事がエッセンシャルワーカーと呼ばれる社会には必須の仕事です。

しかし、底辺の仕事は、同時に賃金の安い仕事でもあります。
この記事の背景には高収入を目指す、就活中の学生に対して、このような仕事を目指すなと言う意味を込めているようです。

もちろん世の中に順位付けというか、順番はつきものです。
大学の偏差値、企業の株価、企業価値など、世の中はランキングに溢れています。
しかし、このランキングに含まれない仕事もたくさんあります。NPO法人での人助け、海外でのNGO活動など、そのやりがいはランキング付けできません。

いわゆるランキングとは物事の非常に表層的な部分を比較しているだけです。

清掃作業にやりがいを感じている人、介護にやりがいを感じている人などには、賃金のランキングがあっても、やりがいのランキングはありません。これは、綺麗事のように感じますが日本の政治家や官僚は、このように表層的な部分しか見ていないので、まともな政策が実行できないのです。

底辺の仕事は何が悪いのでしょうか?

みなさん、表面上は悪くないと言います。しかし、より多くの金銭を求める一つにとって底辺の仕事はキツイものです。反面多くの賃金をもらってのストレスも大変なもので、うつ病になるリスクは今回ランキングされた底辺の仕事より相当高いと言えます。

より高い給料をもらっても精神を病めば、そのライフスタイルは破壊されて今します。

上記の底辺の仕事が、底辺たり得るのは、学歴主義の世の中で、これらの仕事は低学歴でも就ける仕事です。そのような観点からいうと、事情で中卒になってしまった人たちにとっては、収入を得るためにありがたい仕事という一面もあります。

「底辺の仕事」とは、生活に余裕がある人たちが、表層的な収入や社会的な地位をもとにランキングしているに過ぎません。

人生は、もっと複雑で、その生き方は収入や社会的な地位で図れないところが奥深いところです。

追伸:
日本の生活保護制度を含む社会保障制度は、もっと自立支援するように柔軟な制度運用を図るべきです。「底辺の仕事」に就いていて子どもをたくさんであれば、一生件名働いても、家賃や光熱水費、学校に行かせるための用品などを購入すれば、非常に苦しい衣生活になります。
日本政府や官僚組織が、徴税を含めて日本国民からもっと信用される制度設計をしてほしいものです。

M林檎

Last Updated on 2022年7月5日 by Editor

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