ヨーロッパ4カ国の消費者擁護団体が、iPhoneのスロットリング問題でAppleを訴える

iPhoneのスロットリング問題とは、Appleが、iOSのアップデートにより低下したバッテリー持続時間を伸ばすためにiPhoneの速度を抑制する

Financial Timesによると、消費者擁護団体Euroconsumerは、システムの安定性という名目でiPhoneのCPUパフォーマンスを抑制したiOSのアップデートをめぐってベルギーとスペインで訴訟を起こし、イタリアとポルトガルで2つの同一の訴訟が計画されていると報じています。

Euroconsumerの4つの訴訟では、Appleへ合わせて、約1億8000万ユーロ(約2270億円)の損害賠償を求めていいます。

Euroconsumersの政策および執行責任者であるElsBruggeman氏は、「Appleは、バッテリーの問題を隠すためにアップデートをし、iPhoneの速度が低下することを知っていた」と述べました。

Bruggemanは、今年初めに米国で一連の集団訴訟を解決するためにAppleが支払うことに同意した5億ドルの金額を注目しています。Appleは3月に、61件の集団訴訟を解決すると発表しましたが、問題のあるiOSアップデートのリリースに不正は認めませんでした。

集団訴訟の米国ユーザーは、1デバイスあたり約25ドルを受け取りました。Euroconsumerは、iPhoneあたり29(約3700円)〜89(約11000円)ユーロを求めています。

iPhoneのスロットリングの問題は、iPhoneのバッテリーの老朽化による悪影響を軽減するために含まれていたiOS 10.2.1のハードウェア管理ツールにまでさかのぼります。特に、このソフトウェアは、特定のiPhone 6および6sデバイスが被る予期しないシャットダウンを阻止するように設計されていま。

iOS 10.2.1リリースに付随するリリースノートには、このアップデートには「ピーク時のワークロード時の電源管理が改善され、iPhoneでの予期しないシャットダウンが回避される」と記載されています。CPUスロットリングについては言及されておらず、管理機能についても詳しく説明されていません。

(via AppleInsider

Last Updated on 2020年12月2日 by Editor

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