官邸のラスプーチンが暗躍? 怖い!密室での政策決定

この記事は、「ディストピアへ」から転載しています。

 

官邸のラスプーチンとは、今井尚哉首相補佐官のことだ。

安倍首相が、現在、官邸で一番信頼している人間だ。現在の安倍首相が打ち出す政策に深く関わり、首相は、重要政策や政権の支持率に影響する政策は、必ず今井秘書官に相談するという重要人物だ。

今井氏は、元々通産官僚で、現在の経済産業省出身だ。専門はエネルギー政策で、原子力政策などに精通している。
父親や医者で、その育ちの良さ、さらに東大出身の頭脳明晰さを安倍首相が気に入ったらしいが、政策決定に暗躍することからラスプーチンとも呼ばれている。

ラスプーチンとは、帝政ロシアの僧侶で、ロマノフ王朝の王妃に気に入られ、ロシアの政策決定に大きな影響を与えたと言われる人物だ。その不思議な能力から怪僧ラスプーチンとも呼ばれた。

これまで安倍首相が好んで付き合う人間は、政治家や実業家の2世などの育ちの良い人間で、菅氏など、叩き上げの苦労人とは、フィーリングが合わない。

さて、7月22日から始まるGo toトラベルキャンペーンの実施にあたっては、当初安倍官邸は実施を止めたり延期したりすることはないと、強気の発言が続いていいたが。東京や都市部でのコロナ感染者が激増する状態や、多くの知事が懸念を表明したことにより、東京の発着を除いての実施となった。

いつものように安倍首相が、支持率を気にして急遽、政策を変更したのだ。

この件について、首相の応援団で、スポークスマンとも言われるコメンテーターの田崎史郎氏が、令和2年7月17日(金)のワイドショー「ひるおび」で興味深い発言をした。

この東京除外の政策決定は、安倍首相、菅官房長官、今井首相補佐官の3人が協議して決めたというのだ。

その後に、「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂氏が、東京をはずすのは合理的だとの趣旨の発言をして、安倍首相の決断を支持した。これは、感染者対策の専門家としてはあり得ない発言で、それならば、他の首都圏の人たちは、旅行に行っても感染を広げないのかという素朴な疑問に答えていない。

要するに尾見氏は、御用学者なのだ。

それよりも一番恐ろしいのが、重要な政策変更が、安倍首相、菅官房長官、今井首相補佐官という3人の密室会議によって決められたことだ。

その中にコロナの専門家はいないし、担当する国土交通省の関係者もいない。

ということは、この決定は、感染症対策の専門的見地から判断されたのでもなく、国土交通省の意見を取り入れて決定したものでもない。

田崎史郎氏は、校も言っていた。安倍氏が、このままキャンペーンを行ってもいいかどうか、揺らいできたとのことだ。そこで、菅氏と今井氏に相談し、後押しをえて政策の変更を検定したのだ。

そこには合理的判断はない。

アベノマスクの配布も、今井氏の進言により、首相が決断し笑いものになった。底には専門家かが参加しても議論はなかったのだ。今井氏の進言だけで、100億以上のお金が無駄に使われたのだ。

このような政策決定の実態を聞くことで、本当に日本の将来が心配になる。

政府と言えば、専門家会議や各種会議に御用学者を集めて、自分たちの政策決定を正当化使用とする。専門家に政策の説明がなされたときには、すでに3人で密室で決めているのだ。

人口は1億2000万人以上、GDP世界第3位の大国日本の政策決定が、専門家の意見を聞かずに、まるで中小企業の幹部会議のように意志決定されているのが、恐ろしい。

これからの日本は、人口減によって益々衰退していくとみられている。その中で、政府が合理的な決定を行うためには、首相を補佐する専門家の存在、御用学者の排除、省庁と起業当との癒着排除などがとても重要だ。

Last Updated on 2020年7月18日 by Editor

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