東洋経済が、この令和2年4月の入学生が志願した昨年度の入試(2020年度入試)における私立大学の志願者数をまとめています。
今年も昨年同様、志願者数のトップは、近畿大学です。
この数字を見て、近畿大学は人気があるのだなと、たいていの人は思ってしまします。
もちろん、近畿大学は人気大学ですが、公表された受験者数は、明らかにマジックです。
近畿大学は、早くからウェブ出願に力を入れ、そのメリットを最大限に活用してきました。
ウェブ出願では、一人の受験者が、同時に複数学部・学科を出願できるのです。受験するのは、たった1回でOKです。
もしも、1人が4学科を併願したとすると、大学側は4人の受験者数とカウントします。それを積み上げて志願者数を増加させたのが近畿大学などの私立大学です。
このやり方は、関西地区を中心にすぐに他の大学も追随し、延志願者数を競うようになりました。
各大学とのも延受験者数ではない、実際に出願した実受験者数は非公表です。おそらく実志願者数は、公表している延受験者数の数分の1だと考えられます。
近畿大学の受験者数が実際の受験者を反映していないのは、在籍学生数を見ればよく分かります。
令和元年5月1日現在の近畿大学の学部在籍学生数(通信を除く)は、 33,370人です。これは4学年全ての学生数です。
それに対して、近畿大学に受験者数で負ける日本大学の学部在籍学生数(通信を除く)は、67,353人人ですから、近畿大学の2倍です。
これで近畿大学の受験者数が水ぶくれしていることが分かります。これは大学側もよく分かっているので、実受験者数を公表しません。
文部科学省は、私立大学の入学試験における大学ごとの実志願者数を公表させるべきです。
そうでないと、受験者は、実際の人気を判断できません。
マスコミも、私立大学の思惑に惑わされないように報道して欲しいものです。
Last Updated on 2020年6月13日 by Editor
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