AppleがSony ReaderのiPhone用アプリの販売を承認しなかったことをニューヨーク・タイムズが報じています。(9 to 5 Mac)
このアプリはAmazonのKindleアプリと同じようにアプリをダウンロードし、SonyのeBookストアから電子書籍を購入するというものです。
なぜ、Amazonがよくて、Sonyがダメなの?
あくまでも噂の範囲ですが、これはニューズコーポレーションとAppleが共同で進めているiPad用電子新聞The Dailyの発行が遅れたことと関連しています。この新聞はメディア王ルパート・マードック氏とAppleのスティーブ・ジョブズCEOが肝いりで進めている新メディアです。The Dailyは1月中旬に両社出席の上、発表が行われる予定でしたが、発表が2月2日まで延期されました。
その原因はThe Daily側にあるのではなく、Appleが雑誌や電子書籍の課金方法を変更するために、発表が遅れたのだと噂されています。
今まで電子書籍や雑誌の販売は、購読アプリについてAppleの承認を得れば、後はAppleを通さなくても電子書籍や雑誌を販売することができました。しかし、この度、サブスクリプションの課金方法を変更することで、すべての電子書籍販売をiTunes経由で行うようにしてAppleが30パーセントの利益を得ようとしているのではないかと推測されています。
Sonyはその課金方法の変更の直前に、従来の課金方法のアプリで承認を求めたがために拒否されたのではないかと考えられています。
なぜ、Sonyだけが?
課金方法が変更になるのであれば、いずれAmazonへも効力が及ぶようになるはずです。そうするとKindleアプリで販売された売上の30パーセントがAppleの懐に入ることになります。そのような変更をAmazon側が、簡単に「はい、そうですか」と受け入れるわけがありません。
そういうわけで、既存のアプリに効力が及ぶかどうかは今のところ不明ですが、少なくともSonyにとってはアプリ申請のタイミングが悪かったのでしょう。
Last Updated on 2015年5月18日 by Editor
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