[アップルの神が微笑むプチ仕事論](2)秀逸なデザインと「耳を傾けることの大切さ」

アップルの秀逸なデザインは、シンプルさを探求した結果ですが、アップルの工業デザインは、美しさと機能性を兼ね備えています。

ただのシンプルさを追求するならば、「のっぺらぼう」なデザインで良いのですが、アップル製品を購入するユーザーは、美しくて優雅なデザインを好みます。
その質感の素晴らしさは、MacBook ProやiMacアルミボディに表現されています。

アップルによる工業デザインの難しさは、中に収納するロジックボード、ストレージ、バッテリーなどを上手く納めながら、できるだけ薄くて、美しいラインを持ったボディ仕上げることが求められることです。

アップル以外のPCメーカでは、そこまでストイックにデザインを追求することは希です。

アップルのデザイン責任者は、現在はアップルを去って自分の会社を立ち上げたジョナサン・アイブです。彼がここまで成功したのは、さらにストイックなジョブズの信頼を受けて、一緒に仕事ができからです。

二人は非常に仲が良く、いつもアップル・キャンパス内のカフェテリアでランチをとりながら議論をしていました。彼らにとって、それは至福の時間だったに違いません。

緊張感を持った友情はとても素晴らしいものです。二人で新しいものを生みだし、互いに批判を謙虚に受け止める態度をとれるのは、親友というレベルにまで達した友人です。

Appleは、社内に限られた人しか入ることのできないデザイン・ラボを持っています。最近の情報は、公開されていませんが、2016年11月、「Designed by Apple in California」というアイブ氏がリーダーシップをとっていたデザインラボでの秀逸なデザインを集めた写真集を出版した際にラボが公開されました。

アップルのデザインラボは、まさに研磨機や3Dプリンターや各種加工機械が設置された機械工房にデザインスタジオが併設されているような雰囲気です。

動画内でアイブ氏が語る言葉が特に印象的でした。(動画は記事の最後にあります)

「私たちは小さなデザインチームです。20年から25年くらい一緒に仕事をしてきました。そこで学んだことの一つが、耳を傾けることの大切さです。最良のアイデアは一番地差な声から生まれることがとても多いからです」

例え、アイブの才能が花開き、ジョブズのアイデアが製品の方向性を強く打ち出したとしても、やはり、彼らを支えるチームの力がなければ、これまでの素晴らしいアップル製品は生まれませんでした。

Last Updated on 2020年7月23日 by M林檎