古代から、時間はらせん状に進んでいくとの考えが有力だった。従って時間の進行と共に歴史は作られ、歴史もらせん状に記録されていく。
螺旋は、上から見ると、同じ縁をぐるぐると回転しているように見える。それは歴史が繰り返されるというイメージにつながっている。
人類の歴史は、戦争の歴史と言われるくらい人と人とは、殺し合いをやって来た。
その歴史は、現代になっても変わらない。
これは人類であるホモ・サピエンスが、歴史的に見て精神的に成長していないことを物語っている。基本的に同じような性質を持つ者は、同じような行動を取る。
もちろん、集団としてのホモ・サピエンスは、様々なルールを作り、過去に比べると、個人の人権は尊重されるようになり、女性の権利は向上し、今や先進国ではLGBTまで認められるようになっている。
だが、殺し合いは続いているし、大量破壊兵器の生産は続いている。キリストは愛を時、ブッダは慈悲を説いたが、人類の血塗られた歴史は変わっていたない。
ただ、キリストやブッダがいなければ、現代のようなモラルは形成されず、もっと激しい殺戮の応酬が続いていたかもしれない。
今でも孫子の兵法を学修するように、戦争やビジネスシーンでの戦い方の基本は変化していない。
最近では、米国が中国の覇権を弱体化するために貿易戦争を仕掛けているが、かつて日本も米国から石油の供給が閉ざされて、資源確保のために第2次世界大戦に突入した
苦い経験がある。
一部の国家指導者は、過去の歴史に学び、その智恵を現代に活かそうとするが、上手くいかない。
人は必ず死に、その個人が持つ精神性は消えていき、受け継がれることはない。集団的に受け継がれるとしたら宗教という形だが、年が経つにつれて形骸化していく。また、哲学も人々の生活に影響を与えるほどの力を持たない。
だから、戦争とつかの間の平和という歴史が繰り返され、幾度となく同様の争いが行われては終了する。
その間、人の裏切り、残忍な殺し、密告などが繰り返される。
だから、時間はらせん状に流れ、歴史もらせん状に繰り返されるのだ。
Last Updated on 2020年5月16日 by Editor
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