Rolling Stoneが、Appleのミュージックアプリ開発チームの存在とGarageBandの開発秘話について報じています。
Appleの幹部であるフィル・シラー(Phil Schiller)氏は、GarageBandについて、2004年にAppleが行った実験に由来すると述べています。同氏は、「iMacの開発に取り組み、世界がどのように変化していくのかを考えていたとき、出現し始めたすべてのものをつなぐための新しい種類のソフトウェアのアイデアに触発されました。」と述べています。
GarageBandの開発やレコーディングを行っているAppleのMusic Appsスタジオは、Apple Parkから数分のところにある目立たない建物内にあります。開発リーダーは、17年前にアップルに入社したドイツ人エンジニア、Dr. Gerhard Lengeling氏です。
Appleにとって、GarageBandの内蔵音を制作するには、多くの苦労があるとのことです。例えばエレクトリックベース音は、Appleのエンジニアがスタジオ内でレコーディングしています。そこでは、プレーヤーが弦を叩いて7秒間息を止めて、音が空中に震えても録音に余分なノイズがないことを確認しています。
GarageBandの良質な音源は、この作業を指の位置、音量、圧力を変えて繰り返しレコーディングするという努力の賜です。
GarageBandで制作したサウンドは、クォリティが高いため、「80%が最終レコーディングのサウンドとして使用できる」と Dr. DreやエミネムをプロデュースしたMike Elizondo氏は述べています。
しかし、Appleは、GarageBandをあくまでもプロユースには、しないようにしています。それは、有料のLogic Pro Xというプロ向けのアプリが存在するからです。
今後のGarageBandには、マシンラーニングの技術が取り入れられ、ミュージックシーンでのGarageBandの存在は、ますます大きくなるとAppleは考えています。
Appleのフィル・シラー氏は、「あらゆる種類の創造性とその創造プラットフォームの間には原因と結果がある」と述べ、GarageBandが音楽に影響を及ぼしすぎる危険性について意識しています。
それはGarageBand自信が創り出すサウンドとユーザーの創造性との間の葛藤の物語のようです。
(via 9 to 5 Mac)
Last Updated on 2019年3月19日 by Editor
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