Apple Musicは「iTunes」や「ミュージック」アプリに統合されているので使いにくい!?

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Apple Musicを使い始めて2週間近く。筆者はその豊富な楽曲(主に洋楽)や月額980円という価格(3ヶ月間の無料トライアル後課金)に概ね満足しているが、やや不満なのは、既存の「iTunes」や「ミュージック」アプリへの統合のされ方だ。

基本的に「Apple Music」と既存の所有ライブラリは、シームレスに利用できるようになっている。それは一見良さそうなのだが、操作の分かりにくさを生んでいるようだ。
例えば、気に入った曲は「マイミュージックに追加」もしくは既存のライブラリと同様にプレイリストに追加していくのだが、「マイミュージックに追加」をしていくと既存のライブラリの曲と「Apple Music」で実は所有していない楽曲との区別が分かりにくいのだ。「Apple Music」で追加した曲のみ聴こうと思えば、プレイリストとして保存し「Apple Music プレイリスト」を聴くか、個別の曲は「最近追加した項目」「最近再生した項目」を開いて聴くしかない。

筆者の個人的な要望としては「Apple Music」と「所有ライブラリ」の曲をもっと明確に区別できるとありがたい。ただ、Appleはあえて、その区別をなくしている可能性がある。既存のライブラリの曲を多く所有しているヘビーユーザーには、所有ライブラリも含めて、好みの楽曲をミックスして聴いてもらった方が、「Apple Music」の再生曲数が減り、Appleにメリットがあるのかもしれない。

それと筆者には、iTunes Matchの意義が全く分からなくなってしまった。すでにiCloudで音楽ライブラリを共有するくらいの意味しか持たないのだろうか?

デスクトップの「iTunes」では、まだ「Genius」が残っているが、iPhoneの「ミュージック」アプリでは、「Apple Music」を開始すると、「Geniusを開始」が消え、代わりに「Apple Musicとライブラリで楽曲を組み合わせる「ステーションを開始」になっている。
「iTunes」で、まだ「Genius」を残している理由がよく分からない。

ただそうは言っても、Apple側から楽曲を進めてくれる「For You」や「ステーションを開始」による楽曲のストリーミングは、新たな楽曲やアーティストへの出会いがあって魅力的だ。筆者は「Apple Music」を始めてから、音楽を聴く時間が圧倒的に増えた。3,000万曲以上の膨大なライブラリにアクセスできることで、これまでのマンネリ化したプレイリストからの脱却がはかれるのはとても嬉しい。

好みの問題があるのかもしれないが、筆者は、既存の「iTuenes」や「ミュージック」アプリに「Apple Music」に統合するよりも全く別のアプリにしてくれた方が、シンプルで使いやす買ったと思う。ただ、それでは他のストリーミングサービスとの差別化を図りにくかったのだろう。それにAppleにとっては、既存の資産と切り離すと、いよいよ楽曲の購入者が減ってしまうのと考えたのだろうか? これまでGeniusやiTunes Matchで獲得してきた音楽利用データを活用するためには、統合するしかなかったのだろうか?

Appleにとっては、今後「iTuenes」と「ミュージック」アプリの操作性を改善することが、重要な課題となってくるだろう。(WSJでも「Apple Music、操作性は難ありも大きな潜在性」という記事で取り上げられている)

Last Updated on 2017年5月4日 by Editor

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