iPhone X、部品価格が高いため、高い価格設定をしたが、それでもAppleの利益率は低い

AppleのiPhone Xの最安モデルの販売価格は米国で999ドルで、昨年発売のiPhone 7の650ドルよりも約53%も高くなっています。

The Wall Street Journalによると、Susquehanna International Groupがサプライチェーンから情報を収集し、部品を特定し、製造コストを推定しました。

するとiPhone Xは、販売価格が999ドルに対して、部品の価格は581ドルで販売価格の58%です。これに対してiPhone 7は販売価格の650ドルに対して、部品価格は248ドルと38%です。

iPhone Xは、これまのモデルとは異なるフォームファクタを採用しているため、研究開発、設計に非常に多くのコストをかけているものと考えられます。

iPhone Xは、販売戦略上、ある程度価格を抑えることによって、購入層を増やし販売を拡大しようとしています。おそらく現在でもiPhone 8 / 8 Plusの出荷日が「1-2週間」であるところをみると、Appleの戦略は当たり、iPhone Xの予約開始を待っているユーザーが多いと予想されます。

WSJは、高品位製品は低い価格よりも高い価格の方がよく売れるという19世紀の経済理論があると紹介し、iPhone Xもこれに当てはまるとしています。

iPhone Xの価格は、そういう意味で購入層できる層の幅と19世紀の理論を考慮した合理性のある価格設定なのかもしれません。

iPhone Xは、売れるに従って製造コストは下がり、来年の後継モデルでは、Appleにさらに大きな利益を手にすると考えられます。

(via 9 to 5 Mac

 

 

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