TFインターナショナル・セキュリティーズのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏の予測によると、Appleは、サービス事業、拡張リアリティ・ヘッドセット、Apple Carを通じて、時価総額2兆ドルの企業になる可能性があると述べています。
つい先日、Appleはアメリカの企業としては初めて時価総額が1兆ドルを超えました。この1兆ドルを超えたことで、逆にAppleの成長の限界が近づいているのではないかとの見方も出ていました。
それはスティーブ・ジョブスが、iPhoneやiPadを発表し、彼の死後、ティム・クック氏にCEOが引き継がれてから、大きな新製品としては、Apple Watchくらいしかないからです。
Appleは、膨大な研究投資をしているものの、製品開発ではAmazonやGoogleとの競争に勝てないのではないかという悲観的な見方も出ていました。
しかし、今回のKuo氏の予測は、それを打ち破るものです。一時は、頓挫しかけた自動運転車の開発プロジェクト「Titan」は、自動運転ソフトウェア開発に特化したとの情報が流れていましたが、Appleは、ハードウェアの企業ですから、変革する自動運転自動車の分野で、車を再定義することを忘れていませんでした。
Kuo氏の予測によると、忘れているどころか、そこに大きな商機を見つけているようです。Appleが有利なのは、コンシューマーエレクトロニクス分野の競合他社や自動車業界の潜在的な競合他社に比べ、「ハードウェア、ソフトウェア、サービスのより良い統合」を行うことができることです。
Kuo氏は、2023年〜2025年に発売されるApple Carが、Appleの次のスター製品になると期待しています。その理由は以下の通りです。
(1)(自動運転自動車分野では)新技術によって(自動車が)再定義されているため、潜在的に巨大な交換需要が自動車部門に出現しています。このケースは10年前のスマートフォン部門と同じです。(既存のエンジンを搭載した自動車から、自動運転の電気自動車に転換しそうな今後数年〜5年が新規参入のチャンスです)
(2)Appleの技術優位性(ARなど)は、自動車を再定義し、Apple Carを他社の製品と差別化します。
(3)Appleのサービスは、Apple Carを通じて巨大な自動車ファイナンス市場に参入することによって大きな利益を得る可能性があります。
(4)Appleは、消費者エレクトロニクス分野の現在の競合他社と自動車の潜在的な競合他社よりもハードウェア、ソフトウェアでの統合で優れた技術を持っています。
Kuo氏は、Appleが今後大幅な収益拡大を見込むARの将来についてもコメントしました。Appleは、ARによって、既存の製品のUIを再定義しようと計画しています。
これまで、AppleがさまざまなARおよびVRヘッドセットを試しているとの噂があり、スマートグラスの開発は最も登場している噂です。
(via MacRumors)
Last Updated on 2018年8月15日 by Editor
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