鈴木おさむと言えば、放送作家、脚本家としては超売れっ子であり、お笑い芸人の大島美幸の夫としても有名だ。

その鈴木おさむが、文藝春秋１月号で、２０１6年当時担当してた「SMAP×SMAP」での生放送の謝罪会見について、赤裸々に綴った。一応小説という形だが、もはや内容は、鈴木おさむ自身の懺悔のドキュメンタリーだ。

鈴木おさむが依頼された謝罪会見の生放送でのシナリオとSMAPが語る謝罪用の原稿は、書いた鈴木おさむ自身も満足いくものではなかったが、もうそれ以上、メンバーが詳細に語る謝罪原稿は、彼らの気持ちを考えると書くことはできなかったという。

一応それで事務所側のOKが出たが、生放送１時間前にジャニーズ事務所の実権を握っていた人物（メリー社長）が、謝罪原稿を見て、鈴木おさむの原稿にダメ出しをした。

そして次のような一文を話させるように指示した。

「今回ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、今僕らはここに立てています」

鈴木おさむは渋々了承し、これを話せるのは草薙君しかいないと、彼に頼んだら、何も理由を聞かずに全てを察したように了承してくれた。

SMAPのメンバーそれぞれが、2016年1月18日放送の「SMAP×SMAP」内での謝罪会見で語った内容は次の通りだ。

木村拓哉の謝罪：
えー、今日は2016年1月18日です。
先週から我々SMAPのことで、世間をお騒がせしました。
そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をお掛けしました。このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状況だと思いましたので、
今日は５人が顔をしっかり揃えて皆さんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、
本当に勝手だったんですが、このような時間をいただきました。

稲垣吾郎の謝罪：
この度は、僕たちのことで、お騒がせしてしまったことを、申し訳なく思っております。
これからの自分たちの姿を見ていただき、そして、応援していただけるように、精一杯がんばっていきますので、これからも宜しくお願いいたします。

香取慎吾の謝罪
本当に沢山の方々に心配をかけてしまい、そして、不安にさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
皆様と一緒にまた今日からいっぱい笑顔をつくっていきたいと思っています。宜しくお願いします。

中居正広の謝罪
中居正広：今回の件で、SMAPがどれだけ皆さんに支えていただいているのかということを、改めて強く感じました。
本当に申し訳ございませんでした。これからも宜しくお願い致します。

草彅剛の謝罪
皆さんの言葉で気づいたこともたくさんありました。本当に感謝しています。
今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、今ぼくらはここに立てています。５人でここに集まれたことを安心しています

木村拓哉の終わりのあいさつ
これから自分達は何があっても、前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、みなさん宜しくお願い致します。

以上で、謝罪会見の生放送は終わった。まるでお通夜のように木村拓哉以外のメンバーの表情は沈んでいた。（やはり、今見ると木村拓哉だけが、勝ち誇っているようにさえ見える）
実はこの裏には、様々なことがあったことが分かっている。

それは謝罪会見の前に、メリー社長と娘のジュリーが、リーダーの中居君ほかのメンバーを呼んで、木村君に無理矢理謝罪をさせたのだ。