イーロン・マスク氏の性格は、性急な改革を独断で行い、時代に先駆けた事業を行うことです。テスラやスペースXは、それにあたり、会社が小さな時から、マスク氏が育て上げました。
しかし、今回買収したTwitterは、その2社とは異なり、すでに大きな企業であり、既存の文化が出来上がっています。また、規制当局や政治家は言うまでもなく、広告主とユーザーのニーズと欲求のバランスを取らなければなりません。特に広告主が、そっぽを向くとTwitterの経営は行き詰まって石米舞うs。
さらにマスク氏は、非常に高い買い物をした可能性があります。マスク氏がツイッターに支払った440億ドルは、2021年の売上高のほぼ9倍に相当するからです。
また､マスク氏が経営で成功してきたのは、テスラ、スペースXといったテクノロジー企業であり、Twitterのようなソーシャルメディアは、ユーザーの嗜好による行動が絡んでくるため、経営を改善するのは、これまでのマスク氏のような独善的な方法では難しいかもしれません。
要するにユーザー、広告主、従業員、株主というステークホルダーに配慮する必要があるからです。
ウォールストリートジャーナルによると、「マスク氏は就任後1週間程度で、すでにこの問題の複雑さに直面している。広告主やさまざまな擁護団体からの反発に直面して、マスク氏の最近のコメントのいくつかは、マスク氏がかつて約束したほどTwitterのコンテンツモデレーションについて変更しないことを示唆している」
「そんな中、マスク氏はTwitterの新しいサブスクリプションサービスを作る予備計画をほのめかしています。マスク氏はまた、Twitterの廃止された短編動画製品 Vineを何らかの形で復活させる可能性についてもツイートしました。このVineはこのジャンルの先駆者でしたが、Twitterの指導者たちは 2016 年に廃止しました。」
「これらの野心的な計画（サブスクリプション導入）がうまくいったとしても、Twitterの収益に大きな違いをもたらすとは考えにくい。たとえば、Twitterの現在の約2億000万人の毎日のアクティブ ユーザーの1%がこのサブスクリプション サービスを選択した場合、年間の収益は2億3000 万ドルになります。これは、2021年のTwitterの収益50 億ドルの 5%未満であり、その約 90%は広告によるものです。」と厳しい評価です。
また、マスク氏のリソースが、Twitterの経営に盛れてしまい、テスラやスペースXでの経営判断が遅れる可能性さえあります。
これまでスピードと大胆な計画で大儲けをしてきたマスク氏ですが、Twitteで、企業の立て直しという難しい経営手腕が試されるようです。
M林檎
Last Updated on 2022年11月5日 by Editor
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