(Photo via 日経BP)
太陽光パネルでの太陽光発電が、本当に地球温暖化対策に役立つのか。私の調査不足かもしれないが、いまだに太陽光発電が、天然ガスでの発電よりも地球温暖化の防止に役立つというデータに接したことがない。
太陽光発電には、太陽光パネル、蓄電池、送電するための機械類が必要で、現状では、電力会社への強制的な買取瀬策がなければ、成り立たない。その費用は結局、火力発電や原子力発電などのコストに転嫁される。
私が知りたいのは、太陽光パネル、金属フレーム、蓄電池などのもろもろのパーツ類を生産するエネルギーと、20年~25年後、傷んだ太陽光発電システムを解体して、廃棄するエネルギーを合算したときに、本当に太陽光発電にメリットがあるのかということだ。
これは電気自動車にも言えることだ。
大きなバッテリーを搭載した電気自動車を生産して、それを充電し、最後に解体・廃棄するエネルギーが、ハイブリッド車よりも、どれだけメリットがあるのか全く分からない。
水素で走る水素自動車も、燃料電池車もしかりだ。
昨今マスコミは、太陽光発電のような再生可能エネルギーをもてはやし、一時はドイツの原発ゼロ政策をまるでお手本のように仰いでいたが、冬が寒いドイツでは、ベースロード電源としての天然ガス発電は欠かせないし、さらに本当に不足したときは、フランスの原発から送電してもらうことになっているということを全く無視している。
要するに太陽光発電を祭り上げるマスコミや似非エコロジストは、そのあたりには口をつむったままだ。
また、私は原発は危険だと思うが、原発の発電についも感情的な議論が多過ぎるとも思う。脱二酸化炭素と発電量ならば原発に勝るものはないのだが、脱二酸化炭素主義者の多くは原発に反対する。それは、解体するときに莫大な費用が掛かるからだという。しかし、考えてみれば脱二酸化炭素と安定した電源を求めるならば、今のところ原発しかないが、そこに全く脱二酸化炭素とは関係ない解体時のコストのことを持ち出して、議論をぶち壊してしまうのだ。
日本国内でも、本当にエコで脱二酸化炭素になるエネルギー源について、冷静に議論する必要がある。
私が危惧するのは20年後に採算が合わなくなったり、設置した会社が倒産したなどの理由で日本全国に放置された太陽光パネルだらけになるのではないかということだ。
Last Updated on 2022年6月22日 by Editor
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