安倍総理が、総理大臣を辞任することについて、病気だから仕方がないという世論が高まっています。さらにお気の毒だとか、欲ここまで頑張ってきたとか、逆に同情することが強まっているのに違和感を感じます。
遡ってみると、安倍総理は、8月17日(月)に慶応大学に検査入院しました。これは、病状が相当悪くなったからで、実際に不調が始まったのは、もっと前の6月頃だと言わています。
これを裏付けるのが、野党の要求にもかかわらず、国会を延長せずに、まさかの時に備えて10兆円の補正予算を訓dなことです。さらに安倍首相は、国会閉会後、記者会見にもほとんど開かなくなりました。今から考えると、体調が相当悪くて、国会に耐えられるような状況ではなかったのでしょう。
安倍総理は、6月頃には、治療による潰瘍性大腸炎の改善を信じて、来年の任期まで自民党総裁を続けるつもりだったと考えられます。安倍総理にとって、権力を手放すにわけに行かない大きな理由があります。
それは、森友、加計、桜を見る会ほかの、権力の私物化への反動です。仮に権力を手放すならば、私物化を暴露されない自分の影響力が及ぶ政権でなければなりません。従って、安倍総理の汚点をえぐり出す可能性のある石破総理だけは、断じて首相にならせるわけにはいきません。
そこで考えたのが、コロナ対策のため、政治に空白は作れないとして、自民党員の投票は行わずに自民党の国会議員の投票で自民党総裁を決めることができる現在のタイミングです。
安倍総理は、最大派閥の長として、傀儡の菅官房長官を総理に推し、院政を惹くつもりなのでしゅおうか。菅総理ならば、森友・加計・桜の問題派、一蓮托生の間柄ですから、痛いところをあぶる出される心配がありません。
安倍政権の功績は、その外交手腕でした。トランプやプーチンと渡り合えるだけの能力を持った首相は当分出てこないでしょう。
反面、情報公開の消極的な姿勢や文書記録の保存という面では、国民から信頼されませんでした。これは、長く官房両官として安倍総理の女房役を務めてきた菅氏が総理になっても続くと思われます。
安倍総理の体調不良は、彼自身にとって予期できないことだったのでしょうが、体調不良から、辞任するまでの動きは、その時点の体調を考えながら、計画的な動きをしています。余力を残して、影から政治をコントロールし、あわよくば再び政権に返り咲くのが、安倍氏の下心でしょう。
さらに、もしや、菅総理で支持率が上向けば、解散総選挙に打って出ることも想定しなければなりません。
さて、思惑通りに事は運ぶでしょうか?
Last Updated on 2020年8月31日 by Editor
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