【モバイル林檎のライフハック】愛国心

人は、家族や他人にお世話になるから、その人たちに感謝し、何かその人たちのためにお返しをしようと思う。それが人情という者だ。
数年前のことだろうか、フィンランドの大学生を取材したテレビの番組を見た覚えがある。その時の男子大学生の言葉が印象的だった。
「僕たちは、無償(国の費用)で高等教育まで受けさせてもらった。だから、大学卒業後(大学院卒業後?)はフィンランドで、フィンランドの国のために役立ちたい」と言っていた。
ともすれば諸外国では、高等教育を受けた優秀な人材は、高給が期待できるアメリカへ流出する場合が多い。しかし、フィンランドでは、一部にそういうことはあるだろうが、優秀な(特に)IT関係の技術を持った人材が国内に残り活躍している。
翻って、日本はどうだろうか??
「愛国心教育」とかいうが、愛国心とは、国に世話になったと思う人材に芽生えやすい心だ。そういう意味で、日本は失敗している。戦前から引きずった愛国心教育にとらわれた政治家が多い。
なぜ、そうなるかと言えば、2世、3世の政治家が多くなりすぎて、国家議員の世界観が親世代の古い政治や教育の価値観を受け継いでいる。その典型が安倍晋三元首相だ。少なくとも祖父である岸信夫ができなかった憲法改正をやりたいと思っている。憲法改正はいいのだが、愛国心とかいう固定的な価値観にとらわれ過ぎるあまり、憲法改正議論が国民的に広がらない。
反対に護憲派と呼ばれる憲法9条擁護派は、防衛戦力保持よりは、何事も外交で解決するという頭の中がお花畑のような世界観を持っている。
現在、ロシアに侵略戦争を仕掛けられているウクライナ国民の愛国心の凄さには舌を巻く。それは何故なのか?
ウクライナは、第2次世界対戦で戦場になり、戦後はスターリンによる大虐殺を蒙った。その数は数百万人とも言われている。1991年、やっとソ連の崩壊によって、独立し自由を手にすることができた。その自由を、またロシアのプーチンが侵略によって奪おうとしている。だから、ウクライナの人たちは、命がけでロシアと戦うのだ。ソ連やロシアの強制収容所やシベリア送りでの強制労働の辛さ嫌というほど知っている。
だから、ロシアの侵攻時、米英から国外亡命を勧められたゼレンスキー大統領も逃げるわけには行かなかった。自分が逃げれば、また、ロシアに侵略され、末々まで卑怯者の烙印を押されてしまう。
日本には、自由を自分で勝ち取ったという歴史がない。海外から攻められて、跳ね返したのは、遠く元寇まで遡る。私たちの意識には、その心意気は残っていない。しかし、中国や北挑戦の軍事的な危険性が増している。もはや東南アジアは、世界でもっとも危険な火薬庫になりつつある。私たちもそろそろ目覚める必要がある。
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