Androidスマートフォンベンダー、iPhone Xの3D顔認識技術(Face ID)に危機感!

AppleのiPhone X(8月中旬頃まではiPhone 8という予想名称)では、個人認証に3D顔認識を利用したFace IDが指紋認証のTouch IDの代わりに採用されました。

この夏頃までは、Appleはディスプレイ内にセンサーを埋め込んだアンダーディスプレイのTouch IDに取り組んでいるという情報がありましたが、開発に苦しんでいるとの噂でした。

結果的にはiPhone Xでは、これまで利用してきたTouch IDを切り捨てFace IDに変更しました。まだ発売前ですが、Face IDを搭載したiPhone Xの高い人気と共に3D顔認識に使用されるTrueDepthカメラの製造問題から、アナリストは2018年の前半まで供給不足が生じると予想しています。

しかし、KGI証券(KGI Securities)のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏によると、Apple自体は個人認証の部分で3D顔認識がどう受け入れられるか分からないため、引き続きンダーディスプレイの指紋認証技術の開発に取り組んでいるとのことです。(Darling FireBallのJohn Gruber氏は、初めからFace IDに置き換えるつもりだったとして、この考えを否定しています)

3D顔認識が、魅力的なのは正確な個人認証加えて、ユーザーの顔の表情を読み取って、表情などが変化するアニメーション絵文字「Animoji」やAR(拡張現実)を利用したアプリが作成できるなど様々な可能性が開かれることです。

そのためAndroidスマートフォンベンダーは、iPhone Xの特徴である3D顔認識に注目しています。ハイエンド市場をiPhoneに独占されないように3D顔認識技術をスマートフォンに取り入れようとしています。

現在、Androidスマートフォンベンダーが利用できる3D顔認識のソリューションは、Qualcomm、Himax、Orbbec、Mantis Visionなどの技術です。その中で最も技術的に優れているのはQualcomm-Himaxだと言われています。

Kuo氏によると、2〜3年後に3Dセンサー装備のAndroidデバイスの出荷は、アンダーディスプレイの指紋認識搭載デバイスの2〜3倍以上なると考えています。

これはSamsungがアンダーディスプレイの指紋認識搭載のOLEDパネル市場を支配しいて、生産量を抑制することも影響しているとKuo氏は考えています。

Kuo氏は、Appleが開発したTrueDepthカメラの機能とユーザー体験について、Androidベンダーが追いつくためには最大で2年半かかると予想しています。

この通りならば、Appleは3D顔認識技術で非常に大きなアドバンテージを得たことになります。

(via MacRumors

 

Last Updated on 2017年10月8日 by Editor

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