盗撮男と性癖の時代

盗撮報道が多いだけで、それだけ盗撮事件が多くなっているとは言えないのだが、最近、高校や中学教員の盗撮のニュースが多い。

女子高生が着替える部屋にビデオカメラを設置したり、電車とか、エスカレーターで女子高生のスカートの中を撮影したりしているのは、今も昔も変わらない。
健康でそれなりの年齢の男性ならば、通常、いつも新しい女性とセックスしたいと考えている。これは、愛とか恋愛とかとは別物の動物的な感覚だ。もちろん、この感覚は年齢と共に薄れテイクものだが、妄想の世界に浸りきっている人は、女子高

生のスカートの中の神秘が気になるらしい。
女性のあそこを見たいならば、有名なポルノハブをみれば、それでいいと思うのだが、彼がこだわっているのは、素人で若い女性らしい。その当たりの感覚は、当時者でなくては分からないのだが、彼らはポルノハブでは我慢できないようだ。
おそらく彼らが求めているのは、素人で処女のピチピチした女性なのだろう。妄想の中で彼女たちのことを想像して、発情するのだろうが、逮捕されてしまえば、奥さんたち家族も気の毒だ。

僕自身も実は哀れな男性を目撃したことがある。

ある日のことだが、新宿駅の山手線のホームで男たちが喧嘩をしていた。
一人の若くてイケメンの二〇歳代半ばくらいの男性は、太った大柄の男に羽交い締めにされ、もう一人のキャップをかぶった30歳くらいの男の回し蹴りを受けていた。やられ放題の羽交い締めされた男の口からは、たらたらと血が流れていた。
周りを見渡すと、5メートルくらい離れたところにアイボリーのコートを着た長い髪の若くて美人の女性がいて、ホーム上で何食わぬ顔でスマホをいじっている。その女性の横には、三〇歳くらいの身ぎれいな男性がいて「駅員さんの所へ行きましょう」と話しかけていた。

最初は、状況が飲み込めなかったのだが、その後、2人の駅員さんが現れて状況が飲み込めた。
羽交い締めされている男性が、女性のスカート内を盗撮していたようだ。羽交い締めをしている男性とキックを浴びせかけている男性は、盗撮した男性の逃走を阻止していたのだ。
逃げ切れなかった羽交い締めされた男性は、口からたらたらと血を出し、くしゃくしゃの顔をして泣いていて、とても哀れな姿だった。
捉えられた青年男性は、美少年系のイケメンだったのだが、それなりにコンプレックスとか、性癖とかあるのかもしれない。
盗撮事件が、いまだになくならないのは意外とそういうコンプレックスを持った男性が多いからないだろうか。
その盗撮男は、2人の駅員に両脇を押さえられて連行されていった。
男性の歪んだ性欲のなれの果ての姿です。盗撮犯罪は、将来に渡って大きな汚点となる。

だが、盗撮男も、罪を償えば生活のためにそう落ち込んでばかりはいられない。前科一犯とのレッテルは、人生に重くのしかかるだろうが、例え元盗撮犯と言うことが知られてしまっても、大丈夫な仕事を見つけるしかない。匿名性の高い東京や大阪のような大都会にいれば、そのような仕事は結構あるはずだ。
多くの人は、自分だけは痴漢になどならないと思うのだが、人間は仕事で強いストレスにさらされた上に、アルコールが入ると異常な精神状態になることがある。ストレスを上手に発散することが肝要。
多くの人が、10代の若い頃、透明人間になりたいと思っていたのだから(笑)

レイニーS

Last Updated on 2023年8月22日 by Editor

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