退却する兵士を射殺する「督戦隊(とくせんたい)」の恐ろしさ

敵の猛攻撃を受けて、耐えきれなくなり、退却しようとしたとき、背後の自軍から銃弾が飛んできて、退却もできなくなる。

この背後から自軍に銃弾を放つのが督戦隊(とくせんたい)だ。
督戦隊は、古くはオスマントルコ帝国で存在したが、やはり最も有名なのは第2次世界大戦におけるスターリングラード攻防戦など、ロシアの対独戦における督戦隊の存在だ。

第2次世界大戦当時、自分の名称を冠したスターリングラードをドイツから死守したい独裁者スターリンは、スターニングランド攻防戦で、督戦隊を配置し、ドイツの猛攻撃に対して、自軍兵士の退却を防いだ。

督戦隊で有名なのは日本と戦う中国軍だった。南京攻略戦の際に敗退して潰走する国民革命軍の兵士を、挹江門(ゆうこうもん)において督戦隊が自軍兵士を射殺したことが知られている。

ソビエトも中国も歴史的に戦争では、兵士の命などは全く考えず、自軍兵士が虫けらのように死んでも平気な伝統を持っている。

では、日本軍はどうなのか?

第2次世界大戦中の日本軍には、督戦隊は存在しなかったようだ。比較的、日本軍は士気が高かったことと、例外的に必要な場合は、憲兵隊が対応していたようだ。

現代のロシアは、ウクライナに戦争を仕掛けたが、苦戦に陥ると、部分的動員令として、徴兵を始めた。この兵士たちは、士気が低いため、督戦隊が出てくるだろうと言われている。

レイニーS

Last Updated on 2022年11月9日 by Editor

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