アメリカでのiPhoneはAT&Tが販売していましたが、この度、アメリカで最大の契約者数を誇るVerizonがCDMA版iPhone4を2月に発売することを発表しました。
このことについて日本で最も関心を寄せている(心配している)のがSoftBankの孫社長かもしれません。何しろiPhoneの発売について1国1キャリアという原則が崩れたのですから、心中穏やかでいられるはずがありません。
SoftBankは携帯電話の純増契約数で2010年に273万2700件と3年連続の首位を獲得しました 。その多くがiPhone3GS、iPhone4によると言われていますから、孫社長にとって先行きが不安になるのは当然でしょう。
また日本国内で販売されているiPhone、iPadには、海外で発売されているものとは異なり、SIMロックがかかっていて、他社のSIMカードを利用することができません。当初、SIMロックフリーで発売されるのではないかと思われていたiPadでさえ、孫社長がAppleを説得してSIMロックで販売されることになりました。
SIMロックフリー化への圧力が高まってくる中、目先の利く孫社長が今後も引き続き閉鎖的な状況を継続できるとは思っていないでしょう。4月からは通信方式がSoftBankと同じdocomoとイーモバイルがSIMロックを解除します。auの通信方式が違うので圧力を受けることは少ないかもしれませんが、docomoと同じ方式のSoftBankに対する圧力は一層強まってくるでしょう。
SoftBankが高止まりしていた通信料金の値下げを牽引してきたのは評価できるにしても、iPhoneユーザーでキャリアがSoftBankでなくてはならないというユーザーは限られるでしょう。(逆にデータ通信の遅さにイライラしているユーザーが山ほどいます)
docomoがSIMロック解除を始める4月以降はSIMロックフリーへの流れが一層強まるので、もしかするとiPhone 5では、iPhoneを別のキャリアが販売する前段階として(=AppleがSoftBankへの激減緩和措置として)、SIMロックフリーのiPhoneが発売されるかもしれません。
デザリングをサポートできないキャリアは辛いですから、是非そうなって欲しいものです。
追記
すでに英国では2キャリアがiPhoneを発売していました。訂正します。
Last Updated on 2017年1月8日 by Editor
関連記事をどうぞ!
※このサイトの記事には「噂」や「疑惑」など、不確定な情報が含まれています。ご了承ください。(管理人)