2010年、当時AppleのCEOだったスティーブ・ジョブズ氏によって発表され、世界中にセンセーショナルを巻き起こしたiPad。しかし、そのiPadも今は精彩を欠き、その位置づけが曖昧になっています。
IDCによれば、2016年の第4四半期における世界のタブレット出荷台数は20.1%減少しました。 AppleのiPad出荷台数は直近の四半期で19%減少し、同デバイスの収益も22%減少していますが、Appleの経営幹部はiPadも将来に対して、(内心は分かりませんが)楽観的なコメントしか出しません。しかし、現実のiPadは、従来からの多くのユーザーにとって、買い替え需要を刺激されるほど、魅力的なデバイスとしては映っていないようです。
Appleは、iPad Proを導入し、iPad Proはお手軽なラップトップコンピュータ、iPad miniはゲーム機といった位置づけをしたいようですが、iPad Proに外付けキーボードがあったとしても、動作するアプリが(フル機能を持たない)iOS版では、全く不十分です。例えば、iOS版のExcelをビジネスシーンで使うのは、(マウスが使えないといった)機能的観点から非常に現実的な選択です。
それならばWindowsが動作するSurfaceを利用する方が、納得がいきます。
Appleが直面しているのは、ユーザーのこのようなニーズです。
「タッチスクリーンを搭載したMacBookか、デスクトップ用アプリが動作するiPadを発売して欲しい!」
Appleは、一向にこの要望に応えようとしません。Macにタッチスクリーンはいらないというコメントばかりで、iPadの「タブレット」というカテゴリを維持し、Macとの共食いを避けて、この二つの牙城を何とか守り抜こうとしているようです。
しかし、これがAppleにとって最良の選択かどうか??
少なくとも筆者にはそう思えないのですが。
(参考:TIME)
Last Updated on 2018年1月7日 by Editor
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