[アップルの神が微笑むプチ仕事論](3)個性で演出するプレゼンテーション

アップルは、通常の企業ならば、ただの製品発表会をスペシャルイベントとして、お祭りにしてしまうマジック持っています。

やはり、その道を開いたのはジョブズのプレゼンでした。
アップル復帰後のジョブズで一番有名なプレゼンは、一番話題となった製品、iPhoneを発表する基調講演です。

iPhoneが後々、語り続けられる製品だけにインパクトが強いプレゼンとして記憶に残ります。
さらにiPhone発売当時のジョブズは、まだ病気が悪化しておらず、顔の表情も晩年の痩せこけた表情とは異なり、エネルギッシュです。

ジョブズ存命中の基調講演は、ジョブズがスターだったので、彼自身が、新製品を発表していました。
それに比べて、現在の基調講演は、クックの性格を反映して、チームワークを重視して入れ替わり立ち代わりプレゼンターが代わるプレゼンになっています。

彼らのプレゼンは、一見、平凡に見えるかもしれませんが、彼らはビジネスマンでプレゼンのプロではないので、事前に相当練習していると思われます。

アップルの基調講演は、アップルのコアなファンだけでなく、一般ユーザーにとても新製品が発表される注目のプレゼンであり、そこでの内容は一般メディアでも報道されるため、アップルとっては非常に重要な行事です。
新製品の情報のほか、ビジネスマンにとってアップルのプレゼンから学ぶことは多くあります。

アップルのプレゼンの特徴は、プレゼンターそれぞれの持ち味を出した語り口です。
基調講演でのジョブズは、自信に満ちた語り口です。もちろん全て語る内容を事前に覚えた上のプレゼンですが、語り口は非常に自然です。
私たち日本人には、なかなかできないことですが、所々にジョークを交えて観客を沸かせます。

それに彼のプレゼンは、アイデアに溢れています。例えば、初めてMacBook Airを紹介するプレゼンでは、その薄さを強調するために紙の封筒から、MacBook Airを取り出します。

2007年のiPhoneを発表する基調講演では、iPhoneの製品を明らかにする前に「iPod、Phone、Internet Communicate」と説明し、これらが一つのデバイスに治まること強調します。
さらに面白いのは、iPhoneの写真が登場するかと思えば、3つの機能が治まったヘンテコなiPodライクのデザインのデバイスをスクリーンに映し出して、聴衆を笑わせます。

ここまで来ると、完全に聴取を手玉にとっています。聴衆もジョブズの挑発を喜んで受け入れています。これはスターのなせる技です。ジョブズの基調講演を見ているとプレゼンで一番重要なのは、自信だと言うことがよく分かります。
iPhoneが斬新だったのは、BlackBerryのようなハードウェアキーボードではなく、完全なソフトウェアキーボードを搭載したことやスタイラス(タッチペン)を使用しないスマートフォンだったことです。

Last Updated on 2020年7月24日 by M林檎