Appleの秘密会議「トップ100」の内容が明らかに!

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スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が存命の頃、Appleは毎年、幹部を集めて秘密裏に3日間の「トップ100」会議を開催していました。
会議の内容は秘密でトップの100人に選ばれた参加者は、開催場所や日時を他の人に漏らすことは許されませんでした。

この会議では、Appleの新製品や戦略などがプレゼンされ、Appleの方向性や戦略を共有する内容でした。
今回、その秘密の「トップ100」会議の内容が、AppleとSamsungとの法廷闘争の中でジョブズ氏から参加者へのメールとして公開されました。

内容は、Campus 2が当初、2015年完成予定だったことやGoogleやMicrosoftへの対抗心、クラウド重視の姿勢、Appleのエコシステムへユーザーを誘導することなど、現在のAppleにつながる戦略が書かれています。

議題:
1.2011の戦略について – SJ (Steve Jobs)
・我々は誰なのか?
・従業員数、平均年齢、その他
・副社長の数、昨年度の人事状況
・今回の会議の新規参加者の割合
・これからやること
・モデル別台数とプロダクトラインごとの売上グラフ
・同上のグラフでタブレットと電話を合算したもの
・ポストPC時代:Appleが最初にその時代に突入する
・ポストPC商品が売上の66%をしめている
・iPadはMacの売上を6か月で超えた
・ポストPC時代=モバイル端末の増加(より小さく・薄く・軽く)+コミュニケーション+アプリ+クラウドサービス
・2011年はGoogleとの聖戦
・Googleと戦うためのありとあらゆる方策
・この「Top 100」会議の根本的な意味
・それぞれのプレゼンテーションで語られる内容について
・2012年:クラウドの年
・Appleが「デジタルハブ」の概念を発明した
・全てのデジタル資産のハブとしてのPC
・アドレス帳、カレンダー、ブックマーク、写真、ミュージック、ビデオ
・デジタルハブ(Appleの「宇宙」の中心)はPCからクラウドへ移行
・PCは今やiPhoneやiPad、iPod touchのクライアントとなる
・Appleは古くからのパラダイムに長くしがみつきすぎる危険がある(イノベーターならではのジレンマ)
・GoogleとMicrosoftも長らくテクノロジーに関わっているが、まだ本質がなんたるかを理解していない
・Appleの全製品をつなげ、ユーザーをAppleのエコシステムへと誘い入れて逃さないようにする
・2015年:新キャンパスの完成

2.会社の状態
・ピーター(・オッペンハイマー)とティム(・クック)から
・2010年度の総括
・2011年度の予定
・我々のビジネスの在り場所
・地域別分析(北米、ヨーロッパ、日本、アジア、おそらく中国では爆発的発展)(地図で示す)
・鍵となるマイルストーン、トレンド、将来のゴール設定
・Google、Samsung、HTC、Motorola、RIMとの比較

3.iPhone
・ジョズ(グレッグ・ジョズウィアック)とボブ(・マンズフィールド)から
・2011年の戦略:
・アンテナ、プロセッサ、カメラ、ソフトウェアを改良して競合製品を上回る「Plus」型のiPhoneを2012年半ばに発表
・LTEを搭載した端末を2012年半ばに発表
・3GSに替わる、iPod touchをベースにした低価格版iPhoneの開発
・ビジネス状況と競合相手の現状確認
・Droid(Android?)とRIMの宣伝を視聴
・ベライゾンからiPhoneを登場させる
・スケジュール確認、マーケティング戦略など
・iPhone 5のハードウェアについて
・H4のパフォーマンス
・新型アンテナの設計、その他
・新型カメラ
・スケジュール
・(機密事項)
・費用の目標設定
・ショー用モデル(実物および/あるいはレンダリング)
・ジョニー(・アイブ)から

4.iPad:ボブ、ジョニー、ダン・リッキオ、マイケル・チャオ、ランディ・ユビロス、ザンダー・ソーレン、ロジャー・ロズナー
・2011年の戦略:驚異的なハードウェアとソフトウェアを搭載した「iPad 2」を、他社が初代iPadに追いつく前に登場させる
・ビジネス状況と競合相手の現状確認(マイケルから)
・アプリ、コーポレートアドプションなど
・Samsung、HP(?)、anf (andの誤記?)、iPadの広告を比較
・2011年の製品ロードマップ
・ボブ、ダン、ジョニーから
・iPad 2
・新ID、H4、UMTS(通信方式)とVerizonを一緒にしたモデル(Verizon対応モデル?)、カメラ、など
・UVTユニット、ケース
・HDMIドングル(下記のデモンストレーションで使用?)
・iPad 3
・ディスプレイ、H4T
・実演:PhotoBooth (マイケルから?)
・iMovie(ランディから)
・GarageBand(ザンダーから)
・教科書認証システム(ロジャーから)
・iPad 3用ディスプレイの実物を提示 (休憩中に)

5.iOS:スコット(・フォーストール?)、ジョズ
・戦略:Androidに対して遅れている部分でキャッチアップを行う(通知機能、テザリング、音声読み上げ)、そして大きく超える機能(Siriなど)
・iOSのタイムライン:初版から最新型まで、Verizon対応版を含む
・Jasperのテントポール (開発目標?)
・Durangoのテントポール (開発目標?)
・Tullurideのテントポール(それぞれで追いつき、追い越すための注記)
・実演:
・Jasper:AirPlayを使ってiPadで動画、iPhoneで写真をApple TVへ送信
・Durango:??(MobileMe機能なしで)
・Telluride:Siri?

6.MobileMe:キュー(エディ・キュー?)、ジョブズ、ロジャー・ロズナー
・戦略:Googleのクラウドサービスに追いつき追い越す(フォトストリーム、クラウドストレージ)
・Android
・Googleのクラウドサービスに深くインテグレート(統合)されている
・アドレス帳、カレンダー、メール機能に関してはAppleのはるか先を進んでいる
・2011年
・Appleの「クラウドの年」
・Appleの製品を全て結びつける
・Appleのエコシステムをより引きのあるもの・抜けられないものにする
・無料のMobileMeサービスをiPhone 4、iPad、新型iPod touchに提供
・Jasper:Apple IDでサインアップ、「iPhoneを探す」
・Durango
・「友達を探す」、カレンダー、アドレス帳、ブックマーク、フォトストリーム
・4月(April)
・iWorkのクラウドストレージ
・Telluride
・サードパーティー向けクラウドストレージ
・iOSバックアップ
・Mac向け新iDisk
・成長
・製品の成長、コスト面/ユーザー面
・ユーザー1億人規模への拡大
・有償メンバーへの移行サービス
・Eメールについては?
・実演:
・「友達を探す」
・カレンダー
・フォトストリーム
・iWorkのクラウドストレージ(ロジャー・ロズナー)

7.Mac
・デヴィッド・ムーディー、クレイグ・フェデリギ、ランディ・ユビロス、その他?
・ハードウェアのロードマップ
・Lion (OS)のプラン
・Mac向けApp Store
・Final Cut Proの実演(ランディほか?)

8.Apple TV 2:デヴィッド・ムーディー、ジェフ・ロビン
・戦略:リビングルームに据え置いて、ゲームやiOS端末にとって「必須」なアクセサリーにする
・これまでの販売実績、ホリデーシーズンに向けた販売予測
・広告コンテンツ:NBC、CBS、Viacom、HBOなど
・サブスクリプション制テレビ?
・この先どこへ進むのか?
・アプリ、ブラウザ、「魔法の杖」?

9.ソフトウェア更新:エディ・キュー、パトリース(?)
・ミュージック
・戦略:音楽でGoogleをはるかに上回る
・ビートルズ
・クラウド版iTunes
・App Store
・戦略:優れた新作iOSアプリを見つけられるGoogleよりはるかに優れたApp Store

10.iAdsの最新状況:アンディ・ミラー

11.販売状況:ロン・ジョンソン

(via GIGAZINE

Last Updated on 2016年11月4日 by Editor

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