いつも事件報道を見聞きして不思議なことがある。
社会を揺るがすような非常に大きな事件は別として、ちょっとした事件であれば、警察・検察は記者会見をせずに情報を報道機関の社会部の記者流して、報道をコントロールしようとする。
大事件においては記者会見を開いても、その後は、警察・検察の情報リークが行われる。報道発表ということで、フリーの記者も情報リークを知ることができれば別だが、一般的には大手新聞や地方新聞など、警察・検察に張り付いている社会部の記者がネタ落ちしないように横並びで報道する。
この情報リーク自体が、操作で知りえた事実について、自分たちに都合の良いところをつまみ食いして報道機関に流し、情報を流してほしい報道機関は、言われたままの情報をただ垂れ流すだけになっていしまうから、真実に鋭く迫った報道などできるわけがない。
この前近代的な非公式な情報リークがなくならない限り、マスコミは警察や検察の持っていきたい方向へ誘導されてしまう。
警察・検察は、過去の不祥事にみらっれるように清廉潔白な集団ではなく、強力な権力を持つ行政機関だ。したがって、行政府を仕切る政治家、またその取り巻き、政府与党からのプレッシャーの影響を大きく受ける。
先日、モーニングショーで元参議院議員の有田芳生氏が、過去の話として1995年ころ、警察はオウム摘発の次は統一教会だと狙いを定めていたにも関わらず、10年後になぜ、統一教会の摘発が行われなかったのかと警察幹部に聞いたところ、政治の力が働いたとの趣旨の発言をしたという。
警察、検察、国税などの権力を持っている集団は、時に政治家を利用し、その見返りとして政治家に便宜を図っているのは、多くの国民の知るところだ。これを腐敗と言わずに何というのだろう。
近年も複数の大物政治家が、贈収賄や公職選挙法違反などの犯罪を犯していることが濃厚であるのに、検察は不起訴処分とした。
警察・検察は、世の中になくてはならない組織だが、自らの利益やステークホルダーの利益のために、被疑者の人権を無視して情報をリークして、被疑者が裁判を受ける前に悪者に仕立てたりする。
日本の報道自由度は、先進国の中では低い方であるし、逆に腐敗度はランキングでも、腐敗度が高いと評価されている。
せめて、事件報道に関しては、一部の報道機関にリークするだけではなく、もっと開かれたものとして、情報公開をして欲しいと思う。
Last Updated on 2022年7月21日 by Editor
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