イーロン・マスク氏は、AppleやGoogleのアプリ審査基準を知らずに自身の思う「言論の自由」をTwitterアプリで実現しようとした大バカ者か?

マスク氏は、きっとチームで仕事をすることが苦手なのだろう。すでに彼の側近には、イエスマンしかいないのかもしれないと思ってしまう。今のところ、テスラ、スペースXの経営は上手くいっているようだが、テスラなどのEV自動車は、寒冷地では、バッテリー持続時間が極端に落ちるという弱点を持っている。

スペースXもロケット打ち上げ事業は順調だが、ロケット発射事業も衛星インターネットのスターリンクも、これから多くの競争相手と戦わなければならないだろう、しかし、これらはマスク氏の得意なハードウェアとソフトウェアの両方を要するテクノロジーの世界なので、先行投資と優秀な技術者を集めるというマスク氏の経営手腕が上手く発揮されていたようだ。

しかし、Twitterに関しては、どうも勝手が違うようだ。トランプ前大統領のアカウント凍結を解除したあたりから、雲行きが変わり、多くの広告主がTwitterへの広告出稿を控えるようになってきた。これは、今後、Twitterが自由な言論空間にはならず、荒れ果てたた言論空間になることを恐れているからだ。

さらにマスク氏の前に立ち葉だから強敵がいた。iPhoneとAndroidを仕切るAppleとGoogle が両社だ。この二つの企業がアプリストアから、(これまで批判されてきた曖昧な審査基準ではあるが、Twitterの違反が明確になれば)Twitterを追い出す可能性があることだ。
実際に、Appleは、現在、将来を見据えてそれを検討しているようだ。Twitterが、暴言や人種差別など、管理が行き届かない言論空間になれば、(今すぐにではないが)AppleやGoogleは思い切ってTwitterアプリを切り捨てるだろう。

マスク氏は、そうすれば自分たちでスマートフォンを作ると行っているが、多くの人は、そんなTwtterのためにスマートフォンを買い替えるよりは、Instagramや他の新アプリに乗り換えるだろう。

Twitterは、要するにスレッドのないただの掲示板のようなモノだからだ。

従って、この世から無くなっても誰も困らないということをマスク氏は分かっていない。前経営陣たちが収益を上げられなかった一因もそこにあるのだ。
機能を充実させ、アクティブユーザーを増やしながら、徐々に広告収入を増やしていくしか方法はないのに、人件費を削減し、管理の行き届かない荒れた言論空間にしてしまっては元も子もない。

Last Updated on 2022年11月29日 by Editor

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