Mac OSX Lion 10.7.2には、すでにDropboxに似た機能が実装されている話。

~ iCloud


AppleInsiderがiCloudには、すでにDropboxに似た機能が実装されていて、フォルダ単位でのファイル同期が可能だとしています。今のところ同期が可能なのはMac間だけということです。

①同一のIDで管理されている複数のMac間でファイルの同期が可能。

②MacとiOSデバイス間は不可。

しかし、調べてみると②についても、すでに興味深い機能が実装されているので後で説明します。①②の機能は近い将来、Mac版のiWorkがiCloud対応になるため、それに備えて同期機能を実装していると考えられます。

①のMac間の同期についての機能を説明します。(※私=モバイル林檎はMacを1台しか所有していないため、実機での動作は未確認です。自身でご確認ください)

まず「設定」→「iCloud」(上の画像)で「書類とデータのチェックボックス」にチェックが入っていることを確認します。(入っていなければ入れてください)

同期できるフォルダは「ユーザー/(User)/ライブラリ/Mobile Documents」です。(下画像)

~ Mobile Documents1-2-1


このフォルダがiCloudの同期フォルダですので、ここに任意のフォルダを作成しファイルをコピーします。すると同じiCloud IDでログインしているMac間でフォルダとファイルが同期されます。

注意すべきなのは、上記のフォルダが隠しフォルダであることです。

見えるようにするには、「ユーティリティ」の「ターミナル」で以下のコマンドを打ち込み、実行(return)する必要があります。

chflags nohidden ~/Library/

再び隠しフォルダに戻すには以下のコマンドを実行します。

chflags hidden ~/Library/

ここで注意が必要なのは、Dropboxのように安全で高機能の同期がサポートされているわけではないことです。Dropboxならば各ファイルに同期の状態を表すマークが付きますし、万が一同期に失敗してもDropboxのサイトで過去のデータをダウンロードできます。

iCloudのフォルダ同期にはそのような高度な機能は見当たりません。自己責任で試してみてください。

次に②のMacとiOSデバイスとの同期について説明します。

これはまだ完全に機能しませんが、近い将来、Mac用のiWorkがiCloud対応になれば、完全に同期すると思われます。

Pagesの同期フォルダは、先ほどの「ユーザー/(User)/ライブラリ/Mobile Documents」の下にある「com~apple~Pages/Documents」です。(KeynoteとNumbersはのフォルダ名は、com~apple~Keynote、com~apple~Numbersです)

~ Documents-2

このフォルダにMacのPagesやWordで作成したファイル「.pages」(.docx)を放り込むと、iCloudにプッシュされます。(今のところPDFは不可のようです)

https://www.icloud.com/で、iWork→Pagesを開くとプッシュされたファイルが表示されます。

この状態では他のMacからアクセスしてもファイルをダウンロードできません。しかし、iPadなどのiOSデバイスでは、アプリを開くとファイルがiCloudから自動でダウンロードされます。

iPadでこのファイルを開くと、(閉じる際かもしれませんが)何らかのファイル変換が行われ、iPadからiCloud上にファイルがプッシュされます。するとMacでもファイルがダウンロードできる状態になります。このファイルはiCloudからMac上にプッシュされ、元のPagesやWordのファイルを上書きします。

上書きされるとファイルの拡張子が「.pages」(.docx)から「.pages-tef」に変換されます。問題はこのファイルは現在のPagesでは利用できないことです。たぶん、次のアップグレードで編集可能になるでしょう。(それとも.pages-tef形式のファイルは廃止され、Pages形式で全部やりとりできるようになるのかもしれませんが?)

ちょっと複雑なので、ファイルの動きを下にまとめます。(ここではファイル名をname.pagesとします)

  1. Mac同期フォルダ「ユーザー/(User)/ライブラリ/Mobile Documents/com~apple~Pages/Documents」内にPagesで作成したファイルname.pagesをペースト
  2. name.pagesがiCloud上へプッシュされる(ファイルは元ののままで変換されていない状態、この状態ではiCloudからMacへのダウンロード不可)
  3. iPadのPagesを開くとnameファイルが自動でダウンロードされる。
  4. iPadのPagesでname.pagesを開くと(閉じると?)iCloud対応のPagesファイルに変換される。
  5.  ファイルを閉じるとiCloudにプッシュ、iCloud上のnameファイルが上書きされる。これ以降、iCloudからMacにダウンロード可能となる。
  6. iCloudからMacにプッシュされる。ファイル名がname.pages-tefとなり、現在のiWorkのPagesでは開けないファイル形式になる。

このような機能が実装されているということは、あとはiCloud対応iWorkのリリースを待つばかりということですね。そうなれば、MacとiCloud間でのファイルのやりとりが自動になって超便利になります。(^_^)

Last Updated on 2016年11月20日 by Editor

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