【モバイル林檎のパイナップル狂時代】P4,盗撮男と性癖の時代

最近、高校や中学の教員の盗撮のニュースが多い。

女子高生が着替える部屋にビデオカメラを設置したり、電車とか、エスカレーターで女子高生のスカートの中を撮影したりしているのは、今も昔も変わらない。

健康でそれなりの年齢の男性ならば、通常、いつも新しい女性とセックスしたいと考えている。これは、愛とか恋愛とかとは別物の動物的な感覚だ。もちろん、この感覚は年齢と共に薄れていくものだが、妄想の世界に浸りきっている人は、女子高生のスカートの中の神秘が気になるらしい。

女性の秘めた場所を見たいならば、有名なポルノサイト、ポルノハブをみれば、それでいいと思うのだが、彼がこだわっているのは、素人で若い女性らしい。その当たりの感覚は、当時者でなくては分からないのだが、彼らはポルノハブでは我慢できないようだ。

おそらく彼らが頭の中で求めているのは、素人で処女のピチピチした聖なる女性なのだろう。妄想の中で彼女たちのことを想像して、発情するだけにしておけばいいのだが、行動を起こした結果、逮捕されて、取り返しのつかないことになってしまう。家族にとっては、寝耳に水で気の毒としか言いようがない。実は、筆者も哀れな男性を目撃したことがある。

ある日のことだが、新宿駅の山手線、中央・総武線の15・16番ホームで男たちが喧嘩をしていた。

一人の若くてイケメンの20歳代半ばくらいの氷室京介に似た印象の男性は、太った大柄の男に羽交い締めにされ、その羽交い締めされた男は、細身でスポーツウェアを着た30歳くらいの男の回し蹴りを受けていた。羽交い締めされた男は、やられ放題で口からは血が流れ出していた。

周りを見渡すと、5メートルくらい離れたところにアイボリーのコートを着た長い髪の美女がいて、ホーム上で何食わぬ顔でスマホをいじっている。その女性の横には、三〇代に見える身ぎれいな男性がいて「駅員さんの所へ行きましょう」と美女に話しかけている。

最初は、状況が飲み込めなかったのだが、その後、2人の駅員さんが現れて状況が飲み込めた。羽交い締めされている男性が、女性のスカート内を盗撮していたのだ。羽交い締めをしている男性とキックを浴びせかけている男性は、盗撮した男性を取り押さえ、さらに過剰なキックを浴びせて逃走を阻止していたのだ。

逃げ切れなかった羽交い締めされた男性は、口から血を出し、流れ出た血で白いシャツが汚れていた。盗撮男は、くしゃくしゃの顔をして泣きだし、とても哀れな姿だった。盗撮した男性は、それなりのイケメン男子だったのだが、コンプレックスとか、満たされない欲望が、盗撮という行為に走らせたのだ。

最終的に盗撮男は、2人の駅員に両脇を押さえられて連行されていった。盗撮犯罪は、前科となるから将来に渡って大きな汚点となる。だが、盗撮男も、罪を償えば生活のためにそう落ち込んでばかりはいられない。前科一犯とのレッテルは、人生に重くのしかかるだろうが、過去の犯罪歴を隠しても大丈夫な仕事を見つけるしかない。東京や大阪のような大都市にいれば、そのような仕事は結構あるはずだ。

多くの人は、自分だけは痴漢になどならないと思うのだが、人間は仕事で強いストレスにさらされた上に、アルコールが入ると異常な精神状態になることがある。だからストレスを上手に発散することが肝要だ。

多くの人が、10代の若い頃、透明人間になりたいと思っていたのだから(笑)

Last Updated on 2021年2月24日 by Editor

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