Appleは、いつもなら9月に発売するはずのフラッグシップモデル、iPhone Xを9月に発売せずに11月3日(金)としました。その理由は明らかで、iPhone Xの製造上の問題で、9月に発売できるような生産体制がとれなかったからです。
Bloombergが、そのAppleの混乱ぶりを報じています。
Appleの幹部が、iPhone XにOLEDディスプレイを搭載ことを決定した時には、Samsungが十分に供給できると考えていました。
その時には、Touch IDをディスプレイに埋め込む方針でしたが、AppleとSamsungはTouch IDを埋め込むという新技術に関して、生産上の問題を克服することができませんでした。
従ってAppleは、3D顔認識のFace IDを採用することに切り替えました。
そのために2つのセンサーモジュールを開発しなければなりませんでした。その一つのドットプロジェクターは通称「ロミオ」モジュールと呼ばれ、Appleのサプライヤーはその生産に苦労していると言われています。そのため初期出荷台数は200〜300万台との予想が出ています。
この問題はすでに解決されているとも言われていますが、今度はフのアンテナPCB基盤が問題となっているとの情報が流れています。
Appleは、iPhone Xに関してある意味十分な技術開発を行わず、生産を強行していた可能性があります。
また、iPhone 8 / 8 Plusの重要に関しても当初の見通しが悪く、12月には50%減産するとの話が出ています。これもAppleの予想が大きくはずれた形です。
今後、しばらくの間は、Apple内部の混乱は続く可能性があります。
AppleのCOO ジェフ・ウィリアムズ氏が、FoxconnのCEO 郭台銘氏と台湾で会談するのも、iPhone Xの生産問題が相当深刻だと言うことを物語っています。
Last Updated on 2017年10月23日 by Editor
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