Francois Mori / AP Photo
三宅一生氏の手がけるオム プリッセは、ファッションとパフォーマンスの境界線を曖昧にするかのごとく、アクロバット集団を起用。体を歪め、踊り、まるで死に挑むかのような壮大なメンズショーを繰り広げた。
花や花瓶にインスパイアされたという、目を見張るような色彩をまとったモデルがパフォーマーと共演。リノベーションを経たルーブル郵便局を舞台に、ダンスを通してファッションデザインを紹介する、という繊細にして異色のショーが展開された。
ショーの最中、舞台を見下ろす中二階のような足場からダンスグループが突如登場し、観客は息をのんだ。パステルカラーのゆったりとした衣装に身を包んだパフォーマーたちはステージに上がり、まるで死を覚悟したような跳躍、落下、転倒といったアクロバティックな演目を披露。
シャイヨー国立劇場のラシッド・ウランダン氏が演出を担当。アクロバット集団「Compagnie XY」による見事なショーだった。
ファッション自体は柔らかい印象に。ネックとミッドリフ(胴部)の緩やかなカーブは花瓶をモチーフにしており、程よい重みがダイナミックなシルエットを生み出している。パステルレッドのプリーツチュニックとショートジャケットを合わせ、アジアの戦士を思わせる胸元のパネルがポイント。鮮やかなタンポポのベストには、スタッズ付きのポケットが花を開くように鎮座している。
イッセイ ミヤケのオム プリッセがパリのランウェイに戻ってきたことを強く印象付けた。
(via NewLuxe)
Last Updated on 2022年7月16日 by Editor
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