Apple、SamsungへのOLEDディスプレイ依存から脱却するため、独自に技術開発

iPhone 8に搭載されるOLEDディスプレイは、Samsungが独占供給することが知られていますが、Appleは原則として一つのコンポーネントを一つのメーカーに依存することを嫌います。

現在、iPhone 7sのチップは台湾のTSMCに依存していますが、これはスマートフォンメーカーとしてライバルであるSamsungからのスマートフォンの心臓部であるチップ供給を避けるためでした。それはAppleが開発したAシリーズチップの設計情報が漏れることを回避したかったという事情もあります。

しかし、現在、OLEDディスプレイを安定供給できるのはSamsungだけです。来年にLGディスプレイもOLEDディスプレイの量産に入るとのことですが、Appleは独自に技術開発して、その技術をもとに特定のメーカーにApple専用のOLEDディスプレイを供給させたいようです。

Digitimesによると、AppleはそのためにOLEDディスプレイを製造するCVD装置を購入し、台湾でディスプレイの研究開発を進めているとのことです。

このCVD装置は、まだ普及しておらず、多くを日本企業のCanon Tokkiが製造しています。この装置を使ったOLEDディスプレイの生産の大半はSamsungが握っています。

Appleはこの装置を韓国の韓国のSunicから購入し、独自のディスプレイの量産技術を開発した上、ディスプレイメーカーに技術供与し、将来のiPhone専用のディスプレイを製造させる目的のようです。

現在は、そのメーカーは明らかになっていませんが、早くSamsungへの依存やディスプレイ関係のコンポーネントについて中国への依存を減らしたいようです。

(via 9 to 5 Mac

 

Last Updated on 2017年10月1日 by Editor

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