[せんべろコラム]影の政府「ディープステート」の正体?

昨年からアメリカでは、Qアノンが投稿した匿名情報により、トランプ大統領に反対するディープステートが話題になっている。

ディープステートは、国家の中の国家ということで、FBI、国務省ほかの政府高官が、トランプ大統領の政策に反対して、トランプ政権を転覆させようとしているとまことしやかに語られている。

日本では、元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏が、アメリカや世界を操るディープステートの存在を指摘し、警告している。

ディープステートは、非常に曖昧な概念で、前述の国家の中の国家という政府内の反対勢力といった考え方から、ユダヤ人の陰謀まで幅広い。

馬渕氏は、ディープステートは、ユダヤ人で構成されていると述べているが、オカルト信奉者が愛するイルミナティとは一線を画している。

馬渕氏によると、ディープステートとは、従来、アメリカを支配してきた白人エスタブリッシュメントに対する対抗勢力で、現在では、こちらの方がアメリカを牛耳っていいる。

ディープステートには、ロスチャイルド系、ロックフェラー系などのユダヤ資本、ユダヤ人の投資家、知識人などが含まれていて、彼らがアメリカの政策を影で動かしているとのことだ。

トランプ大統領は、ディープステートから推された大統領ではないため、ディープステートに潰されようとしているらしい。ただ、トランプ大統領を支持する白人勢力からは絶大な支持を得ているため、ディープステートも簡単には倒すことができない。

もともとユダヤ人は、ユダヤ教という宗教でつながり、虐げられてきた歴史を持ち、ユダヤ人同士での繋がりが強い。また、教育に力を入れ、専門的な知識を持って活躍する人材を輩出していることから、自らの属する集団の利益のために協力し、自分たちに有利な政策を実現しようとしても不思議でも何でもない。

ただ、ディープステートといういうと大げさに聞こえる。しかし、大きな集団があれば、影の力は、必ず存在する。日本でも、現在の政府は、経済産業省の官僚出身者や官僚が、安倍政権に重要政策を提言するブレインとなり、実質的に政府を動かしている。

官僚は、表向き政権と一体化しているが、裏ではどのような思惑があるのか分からない。経済官僚が、純粋に国民国家のために粉骨砕身で働くとは思えない。自らのキャリアや省益のために働くことが普通だ。

組織があれば、なるべき表には出ずに影で動かそうする人間が出てくる。表に出て、痛くない腹やスキャンダルを暴かれるからだ。